理解のガイドになれば幸いです

以下は2006年の11月に書いたものですが、今もわたしの基本的な考え方は変わりません。
(自分でも、まぁまぁよく書けていると思います。)

コーチング、カウンセリング、コンサルティング、トレーニング、
メンタリング、ティーチングについての理解のガイドになれば幸いです。

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これはあくまでも、わたしの考えですが、
カウンセリングは、もつれて硬く固まった毛糸のかたまりを、
ゆっくり、そっとほどいていく作業。

コーチングは、その毛糸から何を編み出すか、何を作り出すか、
しかも、効率よく、その作品に向かうこと。
そんなイメージを持っています。

また、コーチングにも、カウンセリング寄りのコーチングと、
コンサルティング寄りのコーチングがあります。

その違いは、コーチが複数の戦略を持っているかどうか、
クライアントのゴールにおいて、
その達成度が「外部基準(客観的に測定できる数値など)」で計れるかどうか、
トレーニングの側面がどの程度あるか、などによります。

わたしのコーチングは、コンサルティングに近い側面があると思いますが、
いずれにしても、
そのクライアントが「内部基準(本人の満足度や充実度、幸福感など)」を満たし、
外部に向けて発信・体現・提供していくことを目指します。

また、そこではメンタリング(先輩や師として接すること)の働きも含まれます。

各手法を目的に沿うよう手段として組み、
クライアント自身が、能動的に自分の思考や行動を選び、成果を出すことを求めます。

コーチやコンサルタントが100人いれば、100通り、
そこに10通りの戦略があれば、1000通り。
そして、もちろんクライアントも100通り。

結果、10万通りのコーチングやコンサルティングです。
唯一の正解というものはありません。
クライアントが手にしたものがすべてです。

コーチやコンサルタントは、クライアントの状態・状況を見て、
まずは、ほぐすことからスタートします。

そこで、すぐに作品に向かって編み出せる方と、
すぐには編み出すことが難しい方がいらっしゃいます。

編み方がまったく分からないのであれば、
ティーチング(教育や指導)の必要があります。

毛糸の量が足りていない状態であれば、
いきなり大きな作品を編み出すことはできません。
その場合、まずは小さな作品からになります。

また、糸そのものが傷んでいるのであれば、
捨てるのか、どのように補強するのか、
何色のどんな素材の毛糸を足すのか、他に使えるものはないか、
クライアント自身の考えをもとに検討し、作品に向けて一歩一歩、編み進めます。

もちろん、作品に向かって編んでいる途中でも、糸がからまる場合があります。
たいていの場合は、ほぐしながら編んでいくのです。

コーチングやパーソナル・コンサルティングには、
クライアントの生活や人生のメンテナンスの意味合いもあります。

それらのプロセスや手法が、コーチやコンサルタントとクライアントとの組み合わせ、
また、テーマによって違ってきます。

カウンセリングと、メンタリング、ティーチング、
そしてコーチング、コンサルティングの違いは、
明確に線を引けるものではなく、いろいろな要素を含み、
状況に応じて変化し、続いていくものだとご理解いただければと存じます。

クライアント・レポートQ&Aも、ぜひご覧ください。)