『死ぬまでにしたい10のこと』:人生の残り時間

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原題は、『My Life Without Me』。

監督は、わたしの大好きなイザベル・コイシェ。(色使い、特にこの作品でも赤の使い方が独特です。)
主演は、サラ・ポーリー。(彼女も、他の作品で脚本を書いたり、監督をつとめています。)

舞台はカナダのバンクーバー。幼い娘2人と失業中の夫と共に暮らすアンは、ある日腹痛のために病院に運ばれ、検査を受ける。その結果、癌であることが分かり、23歳にして余命2ヶ月の宣告を受けてしまう。その事実を誰にも告げないことを決めたアンは、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し、一つずつ実行してゆく。

ナレーションでは、主人公を指す代名詞に「you」が使われ、あたかも映画を見ているあなたが、この映画の主人公だ、あなたの余命が2ヵ月なのだ、と訴えかけるようになっています。
(ただし、日本語字幕では「私」と表示される。←このもどかしさよ。)

両方の卵巣に腫瘍、胃と肝臓にも転移。
“How long?”と、お医者さんに訊いて、「2~3ヶ月」と答えられたらねぇ…。
どうします?
主人公は「ずっと夢を見ていて、やっと目を覚ました気分」と言うのだけれど。

死ぬまでにしたい10のこと。
わたしは、10もないな…。
いつも通り仕事をして、部屋を片付けているうちに、その時が来てしまうように思います。
(誰かのために出来ることを考えると、到底10では足りませんが。)

ここで、記事をひとつ紹介します。
みんな気持ちが弱すぎる–元Appleシニアマネージャーが語った「僕が世界の一流と戦えた理由」

寿命1年、5年、10年のそれぞれで「やりたいことリスト」をつくる

まず、寿命が10年しかないと考えます。それで、10年間だったら何ができるか書いてみる。すると10年でやりたいことのリストできるじゃないですか。じゃあ実は10年ではなくて、5年だったら何ができるだろうって、そこからまた更に書いてみる。するとその2つは同じリストにならないんです。
10年ってけっこうまとまった時間だから、例えば家庭を持つ、会社を興す。それなりに大きいことができるじゃないですか。だけど5年って短いから全く違うリストになる。じゃあ寿命が1年だったら?で書いてみて、どのリストにもあがるものを真っ先にやる。

***

いい方法ですね。

人生の残り時間。これは、誰にもわかりません。
あと10年?20年?いや、5年?3年?

確かに人間の寿命は延びています。
また、過ぎた月日は短く感じますが、これからの年月は長く感じます。

五輪を目指す選手は、自分はどの大会に照準を当てて、
今この準備をしているのかを明確にしていますね。
現役選手としての時間に限りがあるからです。

「あなたは、どれくらいの残り時間だと思えば、
最もパフォーマンスが上がりますか?」

わたしは、「あと2年」と思うくらいが ちょうどいいと感じています。
(これを「気ぜわしい」と言う人もいます。)

自分に「執行猶予」を与えても、ただ先延ばしにするだけでしょう?
「あと10年経てば、今よりもましな自分になっているかもしれない」
と、根拠のない希望を抱いたりして。

でも、何もせずに「今よりもましな自分」になど、なるわけはないのです。
そこには、生物としての衰えもあるのですから。

で、どうしますか?という話ですね。

希望と絶望は、ほとんどの場合、セットだなぁと改めて思います。
適度な危機感も大切です。

 

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