『ドリーム』:自分の試合?

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実話ベース。原題は『Hidden Figures』。
「隠された数字」とか「埋もれていた人材」「いない者とされていた人たち」というニュアンスが、なかなかいいタイトルに訳せなくて、当初は『私たちのアポロ計画』になっていたのを、ネットで猛反対を受け、『ドリーム』に変更になったという経緯があります。(監督に直接連絡する人もいたくらいです。)実際のところ、アポロ計画よりも前の話だから、そりゃいかんだろということですね。で、『ドリーム』に落ち着いたのですが、主人公たちは「夢」を見ていたわけではありません。リアルな目標に達成するための具体的なファイトをしていたのです。

タイトルと内容が違う…?
大ヒット映画の邦題「私たちのアポロ計画」に批判 配給会社に聞く

日本語タイトルやポスターのデザインの問題は、女性参政権獲得運動を描いた映画『未来を花束にして』のときにもあったことです。この映画の原題は『Suffragette(サフラジェット)』=「女性参政権獲得運動家」という意味だったのが、邦題ではふわっとしたものになってしまって…。(売れそうな、でも意味が揺るがないタイトルに訳すのは大変ですね。)

 

さて、『ドリーム』に戻ります。この映画の下敷きにあるのは、マーキュリー計画、1958~1963年のアメリカ初の有人宇宙飛行計画です。

1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争のさなか。NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない「計算」を行う優秀な黒人女性たちのグループがありました。そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるも、そこは白人男性ばかりの職場だったのです。仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシーやエンジニアを目指すメアリーも、差別にキャリアアップを阻まれていました。それでも彼女たちは国家的な一大プロジェクトに関わるべく、自らの手で新たな扉を開いていくのです。

 

冒頭から小気味よい場面に気持ちを掴まれます。
衣装(ワンピースやツーピース)が素晴らしい!音楽もいい!
主役の3人はパワフルで美しい!

その分、差別される場面は、腹立たしいものに映ります。
黒人であること、そして女性であることによる差別です。

ただし何人か「話の分かる、いい白人」をわかりやすく用意してありました。
(これはこれで、また…。)

台詞としては、「前例なし?だから前例になるしかない」とか、
「偏見を持ってない」「知ってるわ、あなたがそう思い込んでるのは」など、
力のある言葉が印象的でした。

主人公たちの感情が想像できるエモーショナルな場面も数回あり、目が潤いました。
3人が理不尽と戦って勝ち得たものを見ていると高揚感があり、
自分も一緒に何かをなし遂げたような錯覚に陥ります。

しかーし、それは違うぞ、と思いました。
どんなに気分が高揚しようとも、
これは映画を観ているに過ぎないのだということを忘れてはいけないのです。

つまり、人は「自分の試合」をすべきだろう、ということです。

そこで、「さて、自分の試合とは?」というのが問いとして残ります。
宿題ですね。…宿題ですわ。

 

『地下鉄のザジ』と『ぼんぼん すふぃあ:カトリーヌ・ボンボンの内なる世界』

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原作は、1959年のレーモン・クノーの同タイトルの小説。(映画化は1960年。)

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ルイ・マル監督(1932 – 1995)ならではのセンスと演出の効いたコメディ。地下鉄に乗るのを楽しみに地方から出てきた10歳の少女ザジは、2日間パリに住む親戚のガブリエルおじさんに預けられる。ところが、お目当ての地下鉄に乗れないと知らされ、ザジはおじさんの元を抜け出し、パリの街へと繰り出す。

わたしの好きな映画に『地下鉄のザジ』があります。
いつ観ても主人公ザジの神出鬼没ぶりには心が躍ります。
映画の中のザジはまだ幼い少女ですが、
彼女の大人になった姿は、想像するだけで楽しくなります。
そう、ザジはわたしでもあるのです。

そう「あとがき」に書いた、わたしの本はこちらです。

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ザジを演じた「カトリーヌ・ドモンジョ」と拙著の「カトリーヌ・ボンボン」が同じ「カトリーヌ」という名前であることに、今、気がつきました!

カトリーヌ (Catherine, Catarine)は、フランス語圏の女性名。ギリシア語で「純粋」という意味を持つ「カタロス」(καθαρός, katharos)という言葉に由来する、とのこと。

ウィキペディアのカトリーヌ・ドモンジョの欄には、アニメの『ヤッターマン』の「ドロンジョ」のモデルとなっている、とあるのですが、それはどうかな?(「ドモンジョ」から「ドロンジョ」?)
ただし、「ドロンジョ=身長173cm」とあり、またしても長身!

「ザジ」と「ドロンジョ」を並べてみると、「何がどうなって、そういう仕上がりに?」という記事にも書いた、「奔放な小さい子」と「やり手の長身美女」のミックスに、わたしの根源的な志向があるのだと思いますね。これはもう隠しようがありません。

ちなみに「カトリーヌ・ボンボン」の身長は168cmで、まだこれから伸びるかも、という設定です。
ぜひ、こちらもお手に取ってご覧ください。

出版の経緯などは、こちらに書きました。
ぼんぼん すふぃあ:カトリーヌ・ボンボンの内なる世界
そのチラ見せも。

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Enjoy your life!

 

『Things In Life』:信念

デニス・ブラウンの『Things In Life』。

ゆるくて、素敵。

歌詞のこの部分がいい。

It’s not everyday we’re gonna be the same way
There must be a change somehow
There are bad times and good times too
So have a little faith in what you do

私たちが毎日同じようになるわけではない
何とか変更が必要です
悪い時も良い時もある
あなたがしていることについて少し信念を持ってください

はい。

信念を…。

Enjoy your life!

 

『死ぬまでにしたい10のこと』:人生の残り時間

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原題は、『My Life Without Me』。

監督は、わたしの大好きなイザベル・コイシェ。(色使い、特にこの作品でも赤の使い方が独特です。)
主演は、サラ・ポーリー。(彼女も、他の作品で脚本を書いたり、監督をつとめています。)

舞台はカナダのバンクーバー。幼い娘2人と失業中の夫と共に暮らすアンは、ある日腹痛のために病院に運ばれ、検査を受ける。その結果、癌であることが分かり、23歳にして余命2ヶ月の宣告を受けてしまう。その事実を誰にも告げないことを決めたアンは、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し、一つずつ実行してゆく。

ナレーションでは、主人公を指す代名詞に「you」が使われ、あたかも映画を見ているあなたが、この映画の主人公だ、あなたの余命が2ヵ月なのだ、と訴えかけるようになっています。
(ただし、日本語字幕では「私」と表示される。←このもどかしさよ。)

両方の卵巣に腫瘍、胃と肝臓にも転移。
“How long?”と、お医者さんに訊いて、「2~3ヶ月」と答えられたらねぇ…。
どうします?
主人公は「ずっと夢を見ていて、やっと目を覚ました気分」と言うのだけれど。

死ぬまでにしたい10のこと。
わたしは、10もないな…。
いつも通り仕事をして、部屋を片付けているうちに、その時が来てしまうように思います。
(誰かのために出来ることを考えると、到底10では足りませんが。)

ここで、記事をひとつ紹介します。
みんな気持ちが弱すぎる–元Appleシニアマネージャーが語った「僕が世界の一流と戦えた理由」

寿命1年、5年、10年のそれぞれで「やりたいことリスト」をつくる

まず、寿命が10年しかないと考えます。それで、10年間だったら何ができるか書いてみる。すると10年でやりたいことのリストできるじゃないですか。じゃあ実は10年ではなくて、5年だったら何ができるだろうって、そこからまた更に書いてみる。するとその2つは同じリストにならないんです。
10年ってけっこうまとまった時間だから、例えば家庭を持つ、会社を興す。それなりに大きいことができるじゃないですか。だけど5年って短いから全く違うリストになる。じゃあ寿命が1年だったら?で書いてみて、どのリストにもあがるものを真っ先にやる。

***

いい方法ですね。

人生の残り時間。これは、誰にもわかりません。
あと10年?20年?いや、5年?3年?

確かに人間の寿命は延びています。
また、過ぎた月日は短く感じますが、これからの年月は長く感じます。

五輪を目指す選手は、自分はどの大会に照準を当てて、
今この準備をしているのかを明確にしていますね。
現役選手としての時間に限りがあるからです。

「あなたは、どれくらいの残り時間だと思えば、
最もパフォーマンスが上がりますか?」

わたしは、「あと2年」と思うくらいが ちょうどいいと感じています。
(これを「気ぜわしい」と言う人もいます。)

自分に「執行猶予」を与えても、ただ先延ばしにするだけでしょう?
「あと10年経てば、今よりもましな自分になっているかもしれない」
と、根拠のない希望を抱いたりして。

でも、何もせずに「今よりもましな自分」になど、なるわけはないのです。
そこには、生物としての衰えもあるのですから。

で、どうしますか?という話ですね。

希望と絶望は、ほとんどの場合、セットだなぁと改めて思います。
適度な危機感も大切です。

 

『ドライヴ』:「覚悟」か「決断」か「本能」か

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天才的な運転技術を持つ寡黙なドライバー(ライアン・ゴズリング)は、昼間は映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手。ある晩、仕事を終えたドライバーは、同じアパートに暮らすアイリーン(キャリー・マリガン)とエレベーターで乗り合わせ、恋に落ちる。次第に親しくなっていく2人だったが、ある日、アイリーンの夫スタンダード(オスカー・アイザック)が、服役を終え戻ってきた。

ひと言で言うと、「恋に殉死」がテーマでしょうか。
音楽も美しい。
とにかく、スタイリッシュで参ります。
「間」も、いちいち切なくて困ります。
そこにあるのは、「覚悟」か、「決断」か、「本能」か。

わたしにとって、いい映画は、お話の前後左右を想像させるものです。

描かれてない主人公の生い立ちや、
己れのスキルだけを頼りに生きる、その姿勢を獲得した経緯、
大切なもの以外は捨てるという方針。
それらにまつわるあれこれに対する想像と妄想。
また、このお話の別バージョンや、その続きなど。

原作も読みました。

映画とは時間の組み立てが違いました。

 

サントラも激しくいいです。
連れて行かれるので、要注意ではありますが。

「覚悟」か、「決断」か、「本能」か、です。

 

『キンキーブーツ』:「勇気・元気・覇気」の源


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イギリスの田舎町にある、実在する紳士靴メーカーの話を基に作られたミュージカル。代々、機能的で地味な男性用の靴を作ってきたプライス家は、今にも倒産しそう。父の跡を継いだ青年チャーリー・プライスは思いもよらない人物をコンサルタントとして迎え、意見を求める。ドラァグ・クイーンの考える、常識破りで大胆なデザインは、古い工場に新しい風を吹き込む。彼(彼女?)は調和するためには“際立つ”ことが大事だと言うのだ。

ビジネス再生の物語であると同時に、二組の「父と息子」の間にある葛藤、
ジェンダー・バイアスへの提議など、テーマがうまくミックスされています。

ドラァグ・クイーンによるショーの場面は、最高!
「性別より勇気でしょ?」というセリフも効きます。
挨拶で、「紳士、淑女の皆さま」の後、
「そして、まだどちらにするか迷っている皆さま…」と続くのもいい。

「勇気・元気・覇気」は自らの手で引っ張り出すものだなぁと、また改めて思います。

音楽が素敵なので、サントラも買いました。

“Yes Sir I Can Boogie”という曲がカッコいい。

 

…泣ける。

ドラァグ・クイーンを演じるキウェテル・イジョフォーは、
『それでも夜は明ける』(12 Years a Slave)でも主役として好演。

Enjoy your life!

 

『I Will Survive』:この世界を気に入っているか?

 

グロリア・ゲイナー、現役だ。(カッコいい!)
https://www.gloriagaynor.com/

これは恋愛の歌ですが、もっと違う意味にも聴こえます。

もしあなたが「今」そして「ここ」をサバイヴするだけで大変な世界だと感じているなら、
適切なゲームに参加していない可能性があるのでは?

同意していない世界で、
自分の気に入る自分であることは難しいと思うからです。

つまり、「この世界を気に入っていますか?」ということです。

わたしも自分に問います。
問うことが「適切にサバイヴすること」につながるのだと思います。

Enjoy your life!

 

『ガタカ』:自分で自分をつくっていくこと

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舞台は、遺伝子操作で生まれた“適正者”だけが優遇される近未来。
人種差別の代わりに科学が差別の道具になり、階層化される社会です。

自然出産で生まれ、劣性遺伝子を持つ人間は“不適正者”として差別されます。
そんな不適正者の一人である主人公は、宇宙飛行士になる夢を抱いて家族のもとを飛び出すのですが…。

「僕に何ができるか決めつけるな!」と訳された台詞がありました。

遺伝子によって差別される社会であっても、努力の可能性は決して否定しないよ、という作品です。

環境や過去の経験のせいにして、あきらめたり、逃げたり、人に責任を転化したり、というのは、
おそらくとても簡単なことです。
でも、それで悔いが残らないのか?と自分に問えば、何が見えるでしょうか…。

18歳以上にもなれば、ある程度、自分で自分をつくっていくことはできます。
そのためには、どういう自分でいたいのかを、明らかにする必要がありますね。

 

『You Raise Me Up』:勇気と励まし 

 

曲、そして歌唱の素晴らしさだけでなく、
この街角のシチュエーションがいい。

聴いている人たちの様子、表情、時に涙する姿。
わたしも目が潤いました。

誰かの行動が思いがけず、誰かの勇気や励ましとなる。
それはやはり「祝福」だと思います。

Enjoy your life!

 

『マルタのやさしい刺繍』:思い出した夢の実現

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『マルタのやさしい刺繍』は、おばあちゃんたちが主役。

スイスの小さな村に住む80歳のマルタは、
最愛の夫に先立たれ、沈む気持ちで毎日を過ごしていました。

ある日、彼女は忘れかけていた若かりし頃の夢、
「自分でデザインして刺繍をした、
ランジェリー・ショップをオープンさせること」

を思い出すのです。

しかし保守的な村では、彼女の夢は冷笑されるばかり。

それでも友人たちと共に、夢を現実にするために動き出します。
頑張るマルタと彼女を支える仲間たちの夢と希望の輪。
変化を恐れるのではなく、それをチャンスとし、
新しい一歩を踏み出すことで、勇気を形にしていくのです。

監督の伝えたいことが、とてもわかりやすく、過不足なしに伝わってきます。

夢を現実にしようとする際、年齢は関係ありません。
「やりますか?やりませんか?」というだけなのでしょう。

 

『プラダを着た悪魔』とその後のお話

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アン・ハサウェイが着るグリーンのコートが、とても素敵だった…。

『プラダを着た悪魔』は、キャリア」について考えさせる、いい映画です。

わたしは、この作品をアン・ハサウェイが演じるアシスタントの立場でしか観られない人とは、
一緒に仕事ができないなぁと思っています。

メリル・ストリープが演じる編集長の姿が、単に「怖い人」としか映らないのであれば、
それは、あまりにも “small world” です。

ぜひ、あの上司の目線でも、この映画の世界を観てもらいたいのです。
彼女がどんな風に責任のある大きな仕事に立ち向かっているのか…。

 

経営責任者と従業員の視点・視座・視界は違います。
経営責任者は従業員の見ている世界を想像できるでしょう(できないとまずい)が、
その逆は難しいのかもしれませんね。

でも、その想像力不足が自らの可能性にも制限をかけるものだとしたら?

メリル・ストリープの抑制の効いた演技は、とてもクールで、
部下に指示を与える際の “That’s all.” というセリフなどは、真似たいほど。

一生懸命に働く先輩アシスタントが、“I love my job!” と言っていたのも心に残ります。

この映画を観た後は、いつもよりお洒落をして、バリバリ働きたくなる、
そんな効果もある作品です。

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原作の著者ローレン・ワイズバーガーは、
その先輩アシスタントのエミリー・チャールトン(エミリー・ブラントが演じた役)の10年後を
描いた作品『The Wives』を上梓したばかり。

夫とともに郊外に引っ越したエミリーは、
今度はセレブリティのダメージ・コントロール専門家として働くそう。

これも映画になるのかな?楽しみです!

 

「脱どんぐり」で才能発揮

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どんぐりの背くらべ?…可愛らしいですけれどね。
もし、やりたいことがあるなら、
どんぐり仲間の集団から抜け出ることも大切だと思います。
そして、芽を出し、大きく育つように、です。

実際に、
「こんなことなら、もっと早くお願いすればよかった」と、言われます。
わたしも、そう思います。
つまり、多かれ少なかれ、もったいないことになっていたのでしょう。

人にはいろいろな「タイプ」があります。
そのタイプが、「役割」・「能力」と一致し、

健全で適切な「目的」・「目標」に向かい、
「魅力」や「実力」として世に提供されるとき、
人は「才能を発揮している」と言えるのでしょう。

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「皆、コーチをつければいいのに」
これも、クライアントたちがよく言うことです。
わたしも、そう思います。

で、
「結論が出ているとしたら何ですか?」
です。

自分にとっての答え、そして力を自分の中から引っ張り出すのは、
「セルフ・リーダーシップ」=「おのれシップ™」です。

そこで、どんな方にもおすすめしたいのが、以下のワークシートです。
(言わば、棚卸しです。)

「自分の手でつくる充実したライフ(生活・人生)」のために、
ぜひ、このシートを使って「あなたの今と未来」を
書き出してみてください。
「充実したライフ」のためにできること
(クリックで開きます。プリントして、ご活用くださいね。)

あと何枚か、お渡しできるワークシートがあります。
ご希望の方はぜひお申し出ください。

 

Enjoy your life!

 

自家発電で「可愛げと迫力」を発揮するための10項目

「可愛げと迫力」を、それぞれもうちょっと発揮したいと思っている方に…

愛されキャラではあるけど、軽く扱われるのは困る。
頼りにされるのはいいけど、怖い人と思われるのは不本意。

バランスと言ってしまえばそうなのかもしれないけれど、
両立しようとして、結局どっちつかずになってしまうなら、それも本末転倒?

悩ましい。
が、悩まない。
きっと方法はあります。

(こういうの、わたしも10年前とか20年前に知りたかったな…。)

エンパワメント・チップス ~自家発電で「可愛げと迫力」を発揮する~

自家発電で「可愛げと迫力」を発揮するために役立つ10項目を紹介します。

「可愛げと迫力」は、言い換えると「魅力と実力」です。

これらが両方とも「十分に備わっている&発揮できている」と、
大抵のことは、どうにかなるのではないでしょうか。
(そういう人は既にどうにかなっている、と言ってもいいかもしれません。)

いわば、人としての「底力」のようなもの。
その「底力」をより「底上げ」するべく、
現状を確認し、強化しましょう!という提案です。

今、あなたに具体的な目標があってもなくても、
この「底力」が、可能性に対して重要な意味を持ってきます。

以下、その10項目です。

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?
2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?
3. あなたは、自分に自信がありますか?
4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?
5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?
6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?
7. あなたは、ご機嫌な人ですか?
8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?
9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?
10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

(いくつ「Yes!」と言えますか?)

ひとつずつ項目と強化のためのワークを紹介しますね。

 

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?

あまりこんなことを訊かれたくはないですけれどね。自分のことを「好き」と言えるほうがいいとは思います。少なくとも「好きじゃない」と言うよりは。でも、もっといいのは、自分のことを好きとか好きじゃないとか、そんなことを考えなくてもいいくらい、当たり前に自分を肯定できていることです。そして、誰かに好かれているとかいないとか、そんなことからも自由でいること。自分を受け入れるのに、完璧である必要はありません。欠点があっても、人はいつだって完全です。(ということにします。)足りないところに焦点を当てすぎないのも大切なことです。

ワーク:自分の気に入っているところを5個挙げてください。
そして、もう5個、追加してください。そのリストを時々眺めるもよし、忘れるもよし、です。

 

2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?

今日は今日のベストのあなたです。完璧ではなくても、今日のあなたは暫定的にベストだとしましょう。新しいあなた、新しい一日。毎日、それが更新されます。今日のあなたにしか実現できない、今日のあなたがここにいます。自分の毎日に、自分で〇を付けるのは大切なことです。×を数える必要や、人に〇を付けてもらう必要はありません。(わたしは、日々「健全な記憶喪失」でありたいと思っています。)

ワーク:今日、あなたがやり遂げたことを3個挙げてください。
ちょっとしたことでも構いません。そして、労いの言葉を掛けましょう。
(いいこと探しと、なぜそんないいことが自分の身に起こったのか、
その理由を探るのもおすすめです。)

 

3. あなたは、自分に自信がありますか?

弱点がない人はいません。でも、自信過剰にふるまう必要も、自信のない自分を装う必要もないでしょう。(それは「ずるい」と思います。)普通にしていて、自信に満ちているという状態は想像できますか?(わたしにとって、それは「シュッとして、シャッとしている」という状態です。)誰かと比べる必要はありません。いつも堂々として、尊重されるあなたでいてください。

ワーク:あなたの魅力をひと言で言えますか?それをさらにパワーアップする方法は何ですか?
(ヒント:あなたの自信たっぷりのポーズを鏡に映してください。どんな風に見えますか?)

 

4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?

積極的な選択肢を選ぶとき、人は輝きます。生活を楽しみ、人生を面白く生きましょう。過去・現在・未来、そこに意味を与えるのは、あなたです。自分の座る椅子は、自分で用意することができます。誰かが招き入れてくれるまで、部屋の外で待つ必要はありません。自分の持っている力(時には魔法?)を使いましょう。

ワーク:どんなストーリーを生きたいですか?
そして、そのストーリーにふさわしいあなたは、どんな装いで、どんな歩き方をしていますか?

 

5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?

ご存じのように、知的であるとは、いわゆる勉強ができるということだけではありません。だから「わたしなんて」などと無責任なことは言わずに、いろいろなことを学び、あなたが持っているユニークな知性を活用しましょう。人は昔の自分に戻ることはできません。でも、自分のため、そして周囲の人たちや社会のために学び続けることはできます。あなたが学習し、その機会を楽しんでいる時、そこで生まれる変化や進化は、周りにもいい影響を及ぼします。

ワーク:今、何を学んでいますか?これから何を学びたいですか?
そこには、どんな喜びがありますか?あなたの智恵を役立てて、誰かと共有してください。

 

6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?

夢や希望、目標があるなら、それらを口にすることを躊躇する必要はありません。もちろん、そのようなものがなくても構いませんし、誰にも言わないという選択肢もあるでしょう。いずれにしても、実現できるかどうかは、誰にもわからないことです。だから、まずは声に出して、手を伸ばしてみるというのはどうでしょう、という提案です。適切な目標(ただし執着しすぎないことが大切)は自分への期待となり、行動する力を生みます。実際に、ただピョンと跳ぶより、「よし、あそこまで跳ぼう!」と決めて跳ぶと、人は決めたところまで跳べるのです。これは実験済みです。

ワーク:あなたが欲しいもの、体験したいことは何ですか?
それらを手にすると決め、もしそうしたければ、宣言してください。
(ノートに書くという方法でも構いません。書くだけでも実現率は上がるでしょう。)

 

7. あなたは、ご機嫌な人ですか?

いつもご機嫌でいられるといいですね。でも、これは誰かにご機嫌を取ってもらうということではありません。いい気分でいるために、自分で用意できる効果的な方法を選びましょう。(他人を巻き込む必要はありません。)

ワーク:あなたの心や体の声を聞いてください。
今のあなたに必要なことは何ですか?意図的にケアしましょう。

 

8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?

ハードルはある程度、高く設定しましょう。大胆であることが大切なのです。「そこそこでいい」などと言わずに、出し惜しみなく、やり遂げるあなたでいてください。(そのほうが気持ちがいいと思うのですが、どうですか?)変化を起こそうとする時に、ノーリスクということはありません。ちょっと怖いくらいの時こそ、GOサインだと思うことにしましょう。(一度決めたことでも、変更は可能です。)

ワーク:あなたが負うにふさわしい責任は何ですか?
(これは人に負わされる責任ではありません。あなたが立候補して負う責任です。
つまり、やりたいことがベースになっているということです。)
もしその責任を果たすにあたり、リスクだと思っていることがあるなら、
それを乗り越えるためにできることは何ですか?

 

9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?

あなたはあなた自身のリーダーです。ゆえに、どんな場合でも、誰かに人生を代わってもらうことはできません。代わってもらうことができないからこそ、「決める」というのは、とてもエキサイティングな瞬間です。決断とは自分が矢印になることです。そして、周りの人たちにその矢印を行動で見せることです。初めの一歩にこそ、勇気は必要かもしれませんが、歩き出した人にしか、目にすることのできない景色が必ずあります。

ワーク:リーダーとしてのあなたは、どんな人ですか?
今この瞬間、決められること、決めたいことは何ですか?そして、次に起こす行動は?
あなたらしいリーダーシップを発揮して、足取り軽く行きましょう。

 

10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

自分をうまく使いましょう。天才とまではいかなくても、天才的な面はどんな人にもあると思うのです。自分に最も影響力を持つのは自分自身です。「可能性」にスイッチを入れ、「実現」していくのはあなたです。それはとても創造的なプロセスです。(わたしは、「できなかったことができるようになる」ということに、とても価値を感じています。)

ワーク:「もうやらないこと」を決めましょう。
蝶になるためには、毛虫やサナギでいることをやめなくてはいけないのです。

***

この10項目は、
「あなたは、〇〇ですか?」という問いかけで始まります。

日本語では、普段「あなたは?」と訊かれることは少ないと思うのですが、
今一度、我が身を振り返るには程よい強さの問いとなります。

***

「可愛げと迫力」は、言い換えると「魅力と実力」です。
「魅力と実力」には、「自己肯定感と自己効力感」が関係しています。

そして、「自己肯定感と自己効力感」が高いと、
いい変化を創造しやすいのです。

(「ビフォー・アフター」をつくるには、行動が必要だからですね。)

***

「可愛げと迫力」「魅力と実力」「自己肯定感と自己効力感」。
それぞれ、あなたが連想するイメージや言葉はありますか?

また、今のあなたは、何を、より強化したいですか?
(あるクライアントは、それをある日のセッションのテーマに挙げてきました。)

「可愛げと迫力」「魅力と実力」「自己肯定感と自己効力感」。
いい変化を創造するためには、いずれもセットで必要です。

あなたが「自分の持つ力」を、より自然に、自由に発揮できるよう、
この10項目をぜひ活用して「底力」を強化してください。
(ひとつずつじっくりと、でも早急に取り組んでもらえると嬉しいです。)

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?
2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?
3. あなたは、自分に自信がありますか?
4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?
5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?
6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?
7. あなたは、ご機嫌な人ですか?
8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?
9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?
10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

ぜひ、あなたの「底力」を「底上げ」して、
素敵な「ビフォー・アフター」をつくってください。

***

また、この10項目を元に
「オンライン・ミニセッション(30分)」を受けたい方は、ぜひご連絡くださいね。
よりお役に立てると思います。

Enjoy your life!

 

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『知への賛歌―修道女フアナの手紙』:彼女の意志

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著者は、ソル・フアナ=イネス・デ・ラ・クルス[1651−1695]。
300年以上前のメキシコ女性です。
ソル・フアナ=イネス・デ・ラ・クルスとは、
「十字架の修道女、フアナ・イネス」を意味する宗教名。

詩人であり、スペイン・ハプスブルク帝国の末期、植民地に生まれた、
同時代のスペイン文学最大の作家。
現在、その肖像はメキシコの200ペソ紙幣で使われている。
(「アメリカ大陸初のフェミニスト」と言われているそう。)

17世紀末、本を読みたいがために、学問をしたいがために、作家になりたいがために、
戦略的に修道女になったという彼女が残したのは、詩と手紙。

社会の規範や道徳に抗議し、恋愛の機微や女性の生き方・権利、学問への希求、
彼女の思想などを文学に持ち込み、恐れなく明快に表現した。

168番に、「でも私が、まだましとして選ぶのは、好きでない人の、猛々しい女王となること、
私を好きでない人の、哀れな戦利品となるよりも。」
とあります。

美貌の人だったらしく、
いわゆる「トロフィーワイフ」のような立場への誘いもあったのかもしれません。

しかし、17歳で自ら修道女となり、43歳で亡くなるまで、
修道院から一歩も出ない生活を送るのですから、その「意志」たるや。

17世紀末のメキシコの抑圧的な社会というのが、
わたしの想像の手が届くものではないのは承知の上で…。

まだ映画にはなっていないようですが、
彼女の生涯を描いたドラマ(7回シリーズ)がありました。
『修道女フアナ・イネス』 | Netflix (ネットフリックス)オリジナル作品

観ますね。

 

『経験と教育』:門を通って、遥かな世界へ

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読みながら、「面倒くさい訳だなぁ、これはきっと原語がドイツ語に違いない」、
なんて思っていたのですが、アメリカ人だった…。あはは。

著者は、ジョン・デューイ

印象に残ったのは2カ所。

(p47)
……すべての経験は緑門(アーチ)、その門を通して、
未踏の世界が仄かに見え、その境界は、遠く彼方に消えゆく、
永遠に、永遠に、私が進みゆくにつれて。

アルフレッド・テニスンの詩「ユリシーズ」より

(引用元にあたるのは「対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉(岩波文庫)」かな。)

(p121)
教育者は他のどのような職業人よりも、
遠い将来を見定めることに関わっているのである。

(中略:医者や弁護士の仕事を例に出しています。)
教育者は、自分の仕事の性質そのものから、自分のしている現在の仕事を、
その目的に関連づけられている将来のために、何が成し遂げられるのか、
あるいは失敗するのは何かといった見地から見定めなければならないのである。

知る、識る、わかる、学ぶ、そして教育する、ということの途方もなさと、
勇気をもって、その道を進むこと、でしょうか。

 

『ラ・ロシュフコー箴言集』から「行動経済学」へ

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「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」。
よく知られたこの一句が示すように、フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(1613‐1680)の箴言は、愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある1,2行の断言であばき、読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。

とのこと。

【箴言(しんげん)】
(1)いましめとなる短い句。教訓の意味をもった短い言葉。格言。
(2)〔The Proverbs〕旧約聖書の中の一書。
   伝承されていた格言・教訓などの集成。道徳上の格言や実践的教訓を主な内容とし、
   英知による格言・金言・勧告が集められたもの。知恵文学に属する。

***

この本には、とても多くの言葉がまとめられているのですが、
「!」と思うものもあれば、「?」と思うものもあり。

25番には「幸運に耐えるには不運に耐える以上に大きな幾つもの美徳が必要である」とありました。

これは、例えば「高額宝くじ大当たりの事態」とか?

マイケル・ノートン氏の『幸せを買う方法』というTEDを思い出しました。

 

「宝くじに当選すると素晴らしい人生を送れると思われています。

 実際どうなったかというと、当選者は全財産を使い果たして借金を作ってしまい、
 友人や会う人会う人がお金をねだってくるようになりました。

 それにより彼らの人間関係はめちゃめちゃになり、
 結果、宝くじに当たる前よりも借金の額は増え、友情は悪化してしまったのです。

 実際にそれを確認する実験を行いました。

 何人かの人にいつも通り自分のためにお金を使ってもらい、
 他の何人かの人には、自分以外のためにお金を使ってもらいました。

 そして、実際に幸せになるかどうかを測定してみました。」

さて、その結果は?

ロシュフコーの時代の「箴言」も役に立たないわけではありませんが、
現代の「行動経済学」のほうが、より具体的で実践的な智恵となっていますね。

この宝くじの件で言えば、「幸運」と「行動」と「幸福感」の関係です。
 

『MOVE YOUR BUS(ムーブ ユア バス)』:バスを加速させる人、させない人

組織をバスに例え、そのバスを動かすスタッフを<能力順>
「ドライバー:組織のリーダー」
「ランナー:期待以上のことをやってのける、チーム最強のメンバー」
「ジョガー:できる範囲で仕事をする、でも長続きしない人」
「ウォーカー:引っ張られないと動かない悲観主義者」
「ライダー:乗っているだけのお荷物」

と名付けています。

そして、そのバスをスムーズに目的地へ向かわせるには、
「ドライバー(組織の長)は、どのスタッフにどう接するべきか?」
「それぞれのスタッフは、どういう役割を果たすべきか?」

を示しています。

ドライバーの仕事は、
あくまでもランナーが最大限の力を発揮できるようにサポートすることであり、
ライダー(お荷物)をウオーカー(歩く人)にしようとすることではない。
ランナーをいかに自由に走らせるかで組織の成果は変わるからだ。

これは、真ん中あたりに照準を合わせる日本の教育とはかけ離れているかもしれません。

もう「組織には、ランナー、最低でもジョガーまでしか要らない!」と言いたくなりますが、
そのジョガーでさえ、自分のことをランナーだと勘違いするらしく…。
(ジョガー=周りにどういう人がいるかによって、仕事に影響が出やすく、
ケアが必要な人たち、だそう。)

ならば、ますます採用が大切!ということになりますね。

本には「バスを加速させる17のルール」も載っています。
1. 早めに行く
2. 身なりを整える
3. あいさつをする
4. ランナーの隣に座る
5. 助けを求める
6. 批判を受け入れる
7. やれることをやる
8. 相手の意図をくむ
9. 話す以上に聞く
10. よそ見をしない
11. 後ろ向きの話をしない
12. ランナーを盛り立てる
13. ぐずぐずしない
14. 解決策を見つける
15. 身のほどを知る
16. 信頼を築く
17. 細部に気を配る

当たり前のことのように思えますが、これがなかなか、なのでしょう…。

頭に流れたのはこれです。

どうしましょう…。

『世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』とペンシルベニア大学のアセスメント他

マーティン・セリグマン教授が提唱するポジティブ心理学の研究に基づいた、
「本当の幸せ」を手に入れるためのあれこれ。

「本当の幸せ」は人によって違う部分もあります。
ゆえに、自分なりの「幸せ」を定義しておくことも大切ですね。
(わたしの姪は、幼稚園の頃「しあわせ=みんな大好き!っていうこと」と言いました。)

この本では「幸福の公式」が挙げられています。

幸福の公式:H=S+C+V
H:永続する幸福のレベル
S:その人にあらかじめ設定されている幸せの範囲
C:生活環境
V:自発的にコントロールする要因

彼は、ペンシルベニア大学のポジティブ心理学センターの長でもあります。
こちらに、多くのアセスメントが用意されています。

https://www.authentichappiness.sas.upenn.edu/ja/testcenter
(日本語でもOKなので、ぜひ活用してください。)

***

もう一つ、記事を添えておきます。
科学が証明したすぐ幸せになれる16の方法

上記の「幸福の公式」における「自発的にコントロールする要因」と言えるでしょう。

◆すぐ幸せになれる、ちょっとしたこと5つ
1. ほほえむ
2. 背筋を伸ばして大股で歩く
3. 声をあげて笑う
4. お茶の時間など、小さな瞬間を楽しむ
5. ほかの人に親切にする

◆毎日の習慣になると幸福になる6つのこと
1. 祈る
2. 動物と遊ぶ
3. 感謝の日記をつける
4. 楽しい音楽を聴きながら協力しあう
5. 睡眠を十分にとる
6. 公園に散歩に出かける

◆少しがんばると幸せにつながる5つのこと
1. 運動する
2. 瞑想する
3. セックスする
4. ボランティア活動に参加する
5. 旅行に行く

この16の方法にオリジナルを加えることもできますね。

つまり「幸福感」は、意外と自分でどうにかできるものなのです。
前向きにいきましょう。

Enjoy your life!

 

『対訳・五輪書』:気持ちがキュッとする普遍的な真理

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宮本武蔵の書いた日本語と現代語訳、英語訳がセットになっています。

THE BOOK OF FIVE RINGS

地之巻 THE EARTH CHAPTER
水之巻 THE WATER CHAPTER
火之巻 THE FIRE CHAPTER
風之巻 THE WIND CHAPTER
空之巻 THE ENPTINESS CHAPTER

以下、地之巻から。

わが兵法(my martial art)を学ぼうと思う人には、道を行う原則がある。

第一に、邪(よこしま)なことを思わないこと。
第二に、兵法を鍛錬すること。
第三に、広くもろもろの芸に触れること。
第四に、広く多くの職の道を知ること。
第五に、物事の利害損失をわきまえること。
第六に、あらゆることに鑑識力を養うこと。
第七に、目に見えないところを悟って知ること。
第八に、小さなことにも気を配ること。
第九に、役に立たないことはしないこと。

1. Think without any dishonesty.
2. Forge youeself in the Way.
3. Touch upon all of the arts.
4. Know the Ways od all accupations.
5. Know the advantages and disadvantages of everything.
6. Develop a discerning eye in all matters.
7. Understand what cannot be seen by the eue.
8. Pay attention to even small things.
9. Do not involve yourself with the impractical.

普遍的な真理ですね。
気持ちがキュッとします。

 

『希望のつくり方』:行動によって何かを実現しようとする気持ち


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この本に、希望の定義が書かれていました。

希望とは?
Hope is a Wish for Something to Come True by Action
行動によって何かを実現しようとする気持ち

明快です。

行動によって!実現!
あなたは何を実現しますか?

実現するかどうかを、「確率」ではなく、
「可能性」に焦点を当てて、実際に動いてみれば、新しい世界がひらけたりします。
つまりは「やってみたら?」です。
(この場合は、「体現」という言葉のほうがピッタリですね。)

本には、「変わる」と「変える」の違いについても書かれています。

参考:希望学

「勇気・元気・覇気」ですよ。

Enjoy your life!

 

『海からの贈物』:それをまた海に返す、と彼女は書いた

  

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著者は、アン・モロー・リンドバーグ
(飛行家のチャールズ・リンドバーグの妻と言った方がわかりやすいでしょうか。)

彼女は、1930年に米国の女性として最初にグライダーのライセンスを取得し、
1931年にはプロペラ機のライセンスも取得。
無線通信士の技術を身につけ、乗務員として夫の調査飛行にも同行。

後年、作家となったわけですが、その1冊がこの本です。

One should lie empty, open, choiceless as a beach
– waiting for a gift from the sea.

我々は海からの贈物を待ちながら、
浜辺も同様に空虚になってそこに横たわっていなければならない。

ふわっとしたエッセイかと思いきや、原語も日本語訳もかっちりとした印象。
それでいて、とてもゆったりしています。

読んでいると、波の音が聴こえてくるような気がしますが、
さすがにそれは幻聴でしょうか…。