『ドリーム』:自分の試合?

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実話ベース。原題は『Hidden Figures』。
「隠された数字」とか「埋もれていた人材」「いない者とされていた人たち」というニュアンスが、なかなかいいタイトルに訳せなくて、当初は『私たちのアポロ計画』になっていたのを、ネットで猛反対を受け、『ドリーム』に変更になったという経緯があります。(監督に直接連絡する人もいたくらいです。)実際のところ、アポロ計画よりも前の話だから、そりゃいかんだろということですね。で、『ドリーム』に落ち着いたのですが、主人公たちは「夢」を見ていたわけではありません。リアルな目標に達成するための具体的なファイトをしていたのです。

タイトルと内容が違う…?
大ヒット映画の邦題「私たちのアポロ計画」に批判 配給会社に聞く

日本語タイトルやポスターのデザインの問題は、女性参政権獲得運動を描いた映画『未来を花束にして』のときにもあったことです。この映画の原題は『Suffragette(サフラジェット)』=「女性参政権獲得運動家」という意味だったのが、邦題ではふわっとしたものになってしまって…。(売れそうな、でも意味が揺るがないタイトルに訳すのは大変ですね。)

 

さて、『ドリーム』に戻ります。この映画の下敷きにあるのは、マーキュリー計画、1958~1963年のアメリカ初の有人宇宙飛行計画です。

1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争のさなか。NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない「計算」を行う優秀な黒人女性たちのグループがありました。そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるも、そこは白人男性ばかりの職場だったのです。仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシーやエンジニアを目指すメアリーも、差別にキャリアアップを阻まれていました。それでも彼女たちは国家的な一大プロジェクトに関わるべく、自らの手で新たな扉を開いていくのです。

 

冒頭から小気味よい場面に気持ちを掴まれます。
衣装(ワンピースやツーピース)が素晴らしい!音楽もいい!
主役の3人はパワフルで美しい!

その分、差別される場面は、腹立たしいものに映ります。
黒人であること、そして女性であることによる差別です。

ただし何人か「話の分かる、いい白人」をわかりやすく用意してありました。
(これはこれで、また…。)

台詞としては、「前例なし?だから前例になるしかない」とか、
「偏見を持ってない」「知ってるわ、あなたがそう思い込んでるのは」など、
力のある言葉が印象的でした。

主人公たちの感情が想像できるエモーショナルな場面も数回あり、目が潤いました。
3人が理不尽と戦って勝ち得たものを見ていると高揚感があり、
自分も一緒に何かをなし遂げたような錯覚に陥ります。

しかーし、それは違うぞ、と思いました。
どんなに気分が高揚しようとも、
これは映画を観ているに過ぎないのだということを忘れてはいけないのです。

つまり、人は「自分の試合」をすべきだろう、ということです。

そこで、「さて、自分の試合とは?」というのが問いとして残ります。
宿題ですね。…宿題ですわ。

 

リルケつながり:『若き詩人への手紙』の言葉を彫ったレディー・ガガとサンローランの成功をそばで見た人の目に映ったもの

レディー・ガガの左上腕内側には、リルケの『若い詩人への手紙』の一節が、
ドイツ語でタトゥーとして入っているそうです。

2行目に小さな文字で、”12-18-1974″とあるのは、19歳で亡くなったという彼女のおばさんの命日。
(また、ニューヨークにある彼女の父親のレストランの名前でもあるとか?)

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レディー・ガガの左上腕内側のタトゥーのフレーズは、この本では15ページ目にあります。

もしもあなたが書くことを止められたら、死ななければならないかどうか、
自分自身に告白して下さい。
何よりもまず、あなたの夜の最も静かな時刻に、
自分自身に尋ねてごらんなさい、私は書かなければならないかと。
深い答えを求めて自己の内へ内へと掘り下げてごらんなさい。

このフレーズの後には「答え次第では覚悟が必要ですよ」ということが、
かなりの言葉を尽くして書かれています。

ライナー・マリア・リルケ(1875年 – 1926年)の『若き詩人への手紙』は、一人の青年(詩人志望のフランツ・カプス)が直面した生死、孤独、恋愛などの精神的な苦痛に対して、リルケが深い共感に満ちた助言を書き送ったもの。

『若き女性への手紙』は、子供との二人暮しを支えるために働きながらリルケの詩を読んでいたリーザ・ハイゼが長い苛酷な生活に臆することなく大地を踏みしめて立つ日まで書き送った手紙の数々。

リルケの誠実な返答や芸術についての考察は、わたしたちにも励ましと力を与えてくれます。
(おそらく、レディー・ガガもそう感じたのではないでしょうか。)

リルケと言えば、もう1冊思い出す本があります。

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イヴ・サンローラン(1936年 – 2008年)のパートナーだった、ピエール・ベルジェ(1930年 – 2017年)の回顧録『イヴ・サンローランへの手紙』です。

この本の中に見つけたリルケの言葉は…

「栄光は誤解の総和だ。」

リルケの『ロダン論』の一節らしいのですが、イヴ・サンローランの成功とその周辺にあったものを、長年にわたり目撃し続けた人には、「まさに!」と感じられたのでしょう。

栄光の表と裏。光と影。理解と誤解の狭間。実と虚無。すべてをひっくるめて、そう、ひっくるめて何なのでしょう…。「宇宙は空っぽであり、何でもある」、でしょうか。

 

何がどうなって、そういう仕上がりに?

子どもの頃の憧れは「峰不二子」でした。
漠然と、大人になったら、こんな感じになれるのだろうと思っていました。
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ところが、そうはなりませんでした。現実は残酷です。

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『To-y(トーイ)』に出合った時には、二人の登場人物に魅かれました。
「加藤か志子(かとう かしこ)」さんと「山田二矢(ニヤ)」ちゃんです。
(調べたら、「か志子さん」って身長172㎝もあったんですね。)

今は、厚かましくも「ニヤちゃん」混じりの「か志子さん」にはなれたかも、
と思っています。(ほんま厚かましいな…。)

これ、別のキャラクターで言うと、
「アクビちゃん」混じりの「妖怪人間ベラ」ですね。
(調べたら、ベラは身長170㎝。←また身長かい!)

つまり、「奔放な小さい子」と「やり手の長身美女」のミックスです。

(昔のアニメなので、ご存じない方のために動画を置いておきます。)

それから、さらに何十年も経ち、今は、「猫村さん」も入ってきたなぁと感じています。
こちらは「猫」と「人間」のミックスですね。

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コミックスやアニメのキャラクターに自分に似た一滴を発見して、
何かを投影するっていうこと、少なからずあると思います。

それが自分のアイデンティティの一部を補強するという効果も、
まぁあるでしょうね…。

はい、確かにあります。

「奔放な小さい子」と「やり手の長身美女」、そして「猫人間」。
わたしじゃないですか!
(実は他にもあります…。)

皆さんはどうですか?
何がどうなって、そういう仕上がりになったのでしょうか?
そこにコミックスやアニメのキャラクターは影響しませんでしたか?

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』と『オマーラ』という女神、その続編

 

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サントラはもちろん、ドキュメンタリー映画としても素晴らしい。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」はバンド名でもあり、ブランド名でもあり。

その「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の歌姫オマーラ・ポルトゥオンド

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カッコいい…。

と振り返っていたら、「あれから18年」ということで、続編の公開です。

 

公式サイトはこちら
心して拝見したいです。

Enjoy your life!

 

『Betty Boo』という作品

ベティ・ブー が大好きで。
もしわたしがラジオ番組を持っていたら、今一度、流行らせたい曲たちです。

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カッコいい!

ファッションだけでなく、キャラクター全体のプロデュースが上手いということでしょうね。
素敵です!

Enjoy your life!

 

『I Will Survive』:この世界を気に入っているか?

 

グロリア・ゲイナー、現役だ。(カッコいい!)
https://www.gloriagaynor.com/

これは恋愛の歌ですが、もっと違う意味にも聴こえます。

もしあなたが「今」そして「ここ」をサバイヴするだけで大変な世界だと感じているなら、
適切なゲームに参加していない可能性があるのでは?

同意していない世界で、
自分の気に入る自分であることは難しいと思うからです。

つまり、「この世界を気に入っていますか?」ということです。

わたしも自分に問います。
問うことが「適切にサバイヴすること」につながるのだと思います。

Enjoy your life!

 

『ガタカ』:自分で自分をつくっていくこと

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舞台は、遺伝子操作で生まれた“適正者”だけが優遇される近未来。
人種差別の代わりに科学が差別の道具になり、階層化される社会です。

自然出産で生まれ、劣性遺伝子を持つ人間は“不適正者”として差別されます。
そんな不適正者の一人である主人公は、宇宙飛行士になる夢を抱いて家族のもとを飛び出すのですが…。

「僕に何ができるか決めつけるな!」と訳された台詞がありました。

遺伝子によって差別される社会であっても、努力の可能性は決して否定しないよ、という作品です。

環境や過去の経験のせいにして、あきらめたり、逃げたり、人に責任を転化したり、というのは、
おそらくとても簡単なことです。
でも、それで悔いが残らないのか?と自分に問えば、何が見えるでしょうか…。

18歳以上にもなれば、ある程度、自分で自分をつくっていくことはできます。
そのためには、どういう自分でいたいのかを、明らかにする必要がありますね。

 

『プラダを着た悪魔』とその後のお話

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アン・ハサウェイが着るグリーンのコートが、とても素敵だった…。

『プラダを着た悪魔』は、キャリア」について考えさせる、いい映画です。

わたしは、この作品をアン・ハサウェイが演じるアシスタントの立場でしか観られない人とは、
一緒に仕事ができないなぁと思っています。

メリル・ストリープが演じる編集長の姿が、単に「怖い人」としか映らないのであれば、
それは、あまりにも “small world” です。

ぜひ、あの上司の目線でも、この映画の世界を観てもらいたいのです。
彼女がどんな風に責任のある大きな仕事に立ち向かっているのか…。

 

経営責任者と従業員の視点・視座・視界は違います。
経営責任者は従業員の見ている世界を想像できるでしょう(できないとまずい)が、
その逆は難しいのかもしれませんね。

でも、その想像力不足が自らの可能性にも制限をかけるものだとしたら?

メリル・ストリープの抑制の効いた演技は、とてもクールで、
部下に指示を与える際の “That’s all.” というセリフなどは、真似たいほど。

一生懸命に働く先輩アシスタントが、“I love my job!” と言っていたのも心に残ります。

この映画を観た後は、いつもよりお洒落をして、バリバリ働きたくなる、
そんな効果もある作品です。

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原作の著者ローレン・ワイズバーガーは、
その先輩アシスタントのエミリー・チャールトン(エミリー・ブラントが演じた役)の10年後を
描いた作品『The Wives』を上梓したばかり。

夫とともに郊外に引っ越したエミリーは、
今度はセレブリティのダメージ・コントロール専門家として働くそう。

これも映画になるのかな?楽しみです!

 

「脱どんぐり」で才能発揮

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どんぐりの背くらべ?…可愛らしいですけれどね。
もし、やりたいことがあるなら、
どんぐり仲間の集団から抜け出ることも大切だと思います。
そして、芽を出し、大きく育つように、です。

実際に、
「こんなことなら、もっと早くお願いすればよかった」と、言われます。
わたしも、そう思います。
つまり、多かれ少なかれ、もったいないことになっていたのでしょう。

人にはいろいろな「タイプ」があります。
そのタイプが、「役割」・「能力」と一致し、

健全で適切な「目的」・「目標」に向かい、
「魅力」や「実力」として世に提供されるとき、
人は「才能を発揮している」と言えるのでしょう。

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「皆、コーチをつければいいのに」
これも、クライアントたちがよく言うことです。
わたしも、そう思います。

で、
「結論が出ているとしたら何ですか?」
です。

自分にとっての答え、そして力を自分の中から引っ張り出すのは、
「セルフ・リーダーシップ」=「おのれシップ™」です。

そこで、どんな方にもおすすめしたいのが、以下のワークシートです。
(言わば、棚卸しです。)

「自分の手でつくる充実したライフ(生活・人生)」のために、
ぜひ、このシートを使って「あなたの今と未来」を
書き出してみてください。
「充実したライフ」のためにできること
(クリックで開きます。プリントして、ご活用くださいね。)

あと何枚か、お渡しできるワークシートがあります。
ご希望の方はぜひお申し出ください。

 

Enjoy your life!

 

自家発電で「可愛げと迫力」を発揮するための10項目

「可愛げと迫力」を、それぞれもうちょっと発揮したいと思っている方に…

愛されキャラではあるけど、軽く扱われるのは困る。
頼りにされるのはいいけど、怖い人と思われるのは不本意。

バランスと言ってしまえばそうなのかもしれないけれど、
両立しようとして、結局どっちつかずになってしまうなら、それも本末転倒?

悩ましい。
が、悩まない。
きっと方法はあります。

(こういうの、わたしも10年前とか20年前に知りたかったな…。)

エンパワメント・チップス ~自家発電で「可愛げと迫力」を発揮する~

自家発電で「可愛げと迫力」を発揮するために役立つ10項目を紹介します。

「可愛げと迫力」は、言い換えると「魅力と実力」です。

これらが両方とも「十分に備わっている&発揮できている」と、
大抵のことは、どうにかなるのではないでしょうか。
(そういう人は既にどうにかなっている、と言ってもいいかもしれません。)

いわば、人としての「底力」のようなもの。
その「底力」をより「底上げ」するべく、
現状を確認し、強化しましょう!という提案です。

今、あなたに具体的な目標があってもなくても、
この「底力」が、可能性に対して重要な意味を持ってきます。

以下、その10項目です。

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?
2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?
3. あなたは、自分に自信がありますか?
4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?
5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?
6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?
7. あなたは、ご機嫌な人ですか?
8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?
9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?
10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

(いくつ「Yes!」と言えますか?)

ひとつずつ項目と強化のためのワークを紹介しますね。

 

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?

あまりこんなことを訊かれたくはないですけれどね。自分のことを「好き」と言えるほうがいいとは思います。少なくとも「好きじゃない」と言うよりは。でも、もっといいのは、自分のことを好きとか好きじゃないとか、そんなことを考えなくてもいいくらい、当たり前に自分を肯定できていることです。そして、誰かに好かれているとかいないとか、そんなことからも自由でいること。自分を受け入れるのに、完璧である必要はありません。欠点があっても、人はいつだって完全です。(ということにします。)足りないところに焦点を当てすぎないのも大切なことです。

ワーク:自分の気に入っているところを5個挙げてください。
そして、もう5個、追加してください。そのリストを時々眺めるもよし、忘れるもよし、です。

 

2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?

今日は今日のベストのあなたです。完璧ではなくても、今日のあなたは暫定的にベストだとしましょう。新しいあなた、新しい一日。毎日、それが更新されます。今日のあなたにしか実現できない、今日のあなたがここにいます。自分の毎日に、自分で〇を付けるのは大切なことです。×を数える必要や、人に〇を付けてもらう必要はありません。(わたしは、日々「健全な記憶喪失」でありたいと思っています。)

ワーク:今日、あなたがやり遂げたことを3個挙げてください。
ちょっとしたことでも構いません。そして、労いの言葉を掛けましょう。
(いいこと探しと、なぜそんないいことが自分の身に起こったのか、
その理由を探るのもおすすめです。)

 

3. あなたは、自分に自信がありますか?

弱点がない人はいません。でも、自信過剰にふるまう必要も、自信のない自分を装う必要もないでしょう。(それは「ずるい」と思います。)普通にしていて、自信に満ちているという状態は想像できますか?(わたしにとって、それは「シュッとして、シャッとしている」という状態です。)誰かと比べる必要はありません。いつも堂々として、尊重されるあなたでいてください。

ワーク:あなたの魅力をひと言で言えますか?それをさらにパワーアップする方法は何ですか?
(ヒント:あなたの自信たっぷりのポーズを鏡に映してください。どんな風に見えますか?)

 

4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?

積極的な選択肢を選ぶとき、人は輝きます。生活を楽しみ、人生を面白く生きましょう。過去・現在・未来、そこに意味を与えるのは、あなたです。自分の座る椅子は、自分で用意することができます。誰かが招き入れてくれるまで、部屋の外で待つ必要はありません。自分の持っている力(時には魔法?)を使いましょう。

ワーク:どんなストーリーを生きたいですか?
そして、そのストーリーにふさわしいあなたは、どんな装いで、どんな歩き方をしていますか?

 

5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?

ご存じのように、知的であるとは、いわゆる勉強ができるということだけではありません。だから「わたしなんて」などと無責任なことは言わずに、いろいろなことを学び、あなたが持っているユニークな知性を活用しましょう。人は昔の自分に戻ることはできません。でも、自分のため、そして周囲の人たちや社会のために学び続けることはできます。あなたが学習し、その機会を楽しんでいる時、そこで生まれる変化や進化は、周りにもいい影響を及ぼします。

ワーク:今、何を学んでいますか?これから何を学びたいですか?
そこには、どんな喜びがありますか?あなたの智恵を役立てて、誰かと共有してください。

 

6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?

夢や希望、目標があるなら、それらを口にすることを躊躇する必要はありません。もちろん、そのようなものがなくても構いませんし、誰にも言わないという選択肢もあるでしょう。いずれにしても、実現できるかどうかは、誰にもわからないことです。だから、まずは声に出して、手を伸ばしてみるというのはどうでしょう、という提案です。適切な目標(ただし執着しすぎないことが大切)は自分への期待となり、行動する力を生みます。実際に、ただピョンと跳ぶより、「よし、あそこまで跳ぼう!」と決めて跳ぶと、人は決めたところまで跳べるのです。これは実験済みです。

ワーク:あなたが欲しいもの、体験したいことは何ですか?
それらを手にすると決め、もしそうしたければ、宣言してください。
(ノートに書くという方法でも構いません。書くだけでも実現率は上がるでしょう。)

 

7. あなたは、ご機嫌な人ですか?

いつもご機嫌でいられるといいですね。でも、これは誰かにご機嫌を取ってもらうということではありません。いい気分でいるために、自分で用意できる効果的な方法を選びましょう。(他人を巻き込む必要はありません。)

ワーク:あなたの心や体の声を聞いてください。
今のあなたに必要なことは何ですか?意図的にケアしましょう。

 

8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?

ハードルはある程度、高く設定しましょう。大胆であることが大切なのです。「そこそこでいい」などと言わずに、出し惜しみなく、やり遂げるあなたでいてください。(そのほうが気持ちがいいと思うのですが、どうですか?)変化を起こそうとする時に、ノーリスクということはありません。ちょっと怖いくらいの時こそ、GOサインだと思うことにしましょう。(一度決めたことでも、変更は可能です。)

ワーク:あなたが負うにふさわしい責任は何ですか?
(これは人に負わされる責任ではありません。あなたが立候補して負う責任です。
つまり、やりたいことがベースになっているということです。)
もしその責任を果たすにあたり、リスクだと思っていることがあるなら、
それを乗り越えるためにできることは何ですか?

 

9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?

あなたはあなた自身のリーダーです。ゆえに、どんな場合でも、誰かに人生を代わってもらうことはできません。代わってもらうことができないからこそ、「決める」というのは、とてもエキサイティングな瞬間です。決断とは自分が矢印になることです。そして、周りの人たちにその矢印を行動で見せることです。初めの一歩にこそ、勇気は必要かもしれませんが、歩き出した人にしか、目にすることのできない景色が必ずあります。

ワーク:リーダーとしてのあなたは、どんな人ですか?
今この瞬間、決められること、決めたいことは何ですか?そして、次に起こす行動は?
あなたらしいリーダーシップを発揮して、足取り軽く行きましょう。

 

10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

自分をうまく使いましょう。天才とまではいかなくても、天才的な面はどんな人にもあると思うのです。自分に最も影響力を持つのは自分自身です。「可能性」にスイッチを入れ、「実現」していくのはあなたです。それはとても創造的なプロセスです。(わたしは、「できなかったことができるようになる」ということに、とても価値を感じています。)

ワーク:「もうやらないこと」を決めましょう。
蝶になるためには、毛虫やサナギでいることをやめなくてはいけないのです。

***

この10項目は、
「あなたは、〇〇ですか?」という問いかけで始まります。

日本語では、普段「あなたは?」と訊かれることは少ないと思うのですが、
今一度、我が身を振り返るには程よい強さの問いとなります。

***

「可愛げと迫力」は、言い換えると「魅力と実力」です。
「魅力と実力」には、「自己肯定感と自己効力感」が関係しています。

そして、「自己肯定感と自己効力感」が高いと、
いい変化を創造しやすいのです。

(「ビフォー・アフター」をつくるには、行動が必要だからですね。)

***

「可愛げと迫力」「魅力と実力」「自己肯定感と自己効力感」。
それぞれ、あなたが連想するイメージや言葉はありますか?

また、今のあなたは、何を、より強化したいですか?
(あるクライアントは、それをある日のセッションのテーマに挙げてきました。)

「可愛げと迫力」「魅力と実力」「自己肯定感と自己効力感」。
いい変化を創造するためには、いずれもセットで必要です。

あなたが「自分の持つ力」を、より自然に、自由に発揮できるよう、
この10項目をぜひ活用して「底力」を強化してください。
(ひとつずつじっくりと、でも早急に取り組んでもらえると嬉しいです。)

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?
2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?
3. あなたは、自分に自信がありますか?
4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?
5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?
6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?
7. あなたは、ご機嫌な人ですか?
8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?
9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?
10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

ぜひ、あなたの「底力」を「底上げ」して、
素敵な「ビフォー・アフター」をつくってください。

***

また、この10項目を元に
「オンライン・ミニセッション(30分)」を受けたい方は、ぜひご連絡くださいね。
よりお役に立てると思います。

Enjoy your life!

 

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『MOVE YOUR BUS(ムーブ ユア バス)』:バスを加速させる人、させない人

組織をバスに例え、そのバスを動かすスタッフを<能力順>
「ドライバー:組織のリーダー」
「ランナー:期待以上のことをやってのける、チーム最強のメンバー」
「ジョガー:できる範囲で仕事をする、でも長続きしない人」
「ウォーカー:引っ張られないと動かない悲観主義者」
「ライダー:乗っているだけのお荷物」

と名付けています。

そして、そのバスをスムーズに目的地へ向かわせるには、
「ドライバー(組織の長)は、どのスタッフにどう接するべきか?」
「それぞれのスタッフは、どういう役割を果たすべきか?」

を示しています。

ドライバーの仕事は、
あくまでもランナーが最大限の力を発揮できるようにサポートすることであり、
ライダー(お荷物)をウオーカー(歩く人)にしようとすることではない。
ランナーをいかに自由に走らせるかで組織の成果は変わるからだ。

これは、真ん中あたりに照準を合わせる日本の教育とはかけ離れているかもしれません。

もう「組織には、ランナー、最低でもジョガーまでしか要らない!」と言いたくなりますが、
そのジョガーでさえ、自分のことをランナーだと勘違いするらしく…。
(ジョガー=周りにどういう人がいるかによって、仕事に影響が出やすく、
ケアが必要な人たち、だそう。)

ならば、ますます採用が大切!ということになりますね。

本には「バスを加速させる17のルール」も載っています。
1. 早めに行く
2. 身なりを整える
3. あいさつをする
4. ランナーの隣に座る
5. 助けを求める
6. 批判を受け入れる
7. やれることをやる
8. 相手の意図をくむ
9. 話す以上に聞く
10. よそ見をしない
11. 後ろ向きの話をしない
12. ランナーを盛り立てる
13. ぐずぐずしない
14. 解決策を見つける
15. 身のほどを知る
16. 信頼を築く
17. 細部に気を配る

当たり前のことのように思えますが、これがなかなか、なのでしょう…。

頭に流れたのはこれです。

どうしましょう…。

『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』:ゴールのない恐ろしくも幸福な道

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何度も泣きながら読みました。
著者が「お茶」に出会って知った、発見と感動の体験記です。

したいことが見つからないまま焦り続けるより、
何か一つ、具体的なことを始めた方がいいのかもしれない。
そう思って、お茶を始めた著者。それから二十年余り。

五感で季節を味わう喜び、いま自分が生きている満足感、人生の時間の奥深さ…。
「生きてる」って、こういうことだったのか!という驚きが、そこにあります。

以下、引用します。

世の中には、「すぐわかるもの」と「すぐにはわからないもの」の
二種類がある。
すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。
けれど、すぐにわからないものは、何度か行ったり来たりするうちに、
後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。
そして、わかるたびに自分自身が見ていたのは、
全体のほんの断片にすぎなかったことに気づく。
「お茶」ってそういうものなのだ。

そもそも、私たちは今まで何と競っていたのだろう?
学校もお茶も、目指しているのは人の成長だ。
けれど、一つ、大きくちがう。
それは、学校はいつも「他人」と比べ、
お茶は「きのうまでの自分」と比べることだった。

お茶は教えてくれる。
「長い目で、今を生きろ」と。

タイトルは、「日々すべからく好い日である」ように、の意。

「お稽古」を通して(結果的に)鍛えられる「在りよう」でしょうか。
それは、明らかにゴールのない「道」ですね。

…はい。

***

映画にもなりました。こちらもおすすめです。

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***

同じ著者の本についての記事、
『デジデリオ・ラビリンス』&『前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って』
:あの頃のフィレンツェが目の前に立ち上がるから、それは…

もぜひご覧ください。

 

『誕生色事典―「色の秘密」366日』:自分色の発見

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「なぜ、知っているの?」と思います。
根拠はわかりませんが、「人違いです!」みたいなことは書かれていないのです。
(もう何冊もいろんな人にプレゼントしてきましたが、皆そう言います。)

自分が思う自分を肯定されつつ、別のヒントも示唆されます。
それぞれの自分を確認し合うためにも役立てられる本です。

例えば、ドラえもんの誕生日は、(2112年の)9月3日。

ホリーグリーン(ヒイラギの葉のような濃いグリーン)
キーワード=知覚・優しさ・創意意欲
『ユートピアを夢見る文学青年』
すぐれた知覚と創意意欲を持ち、あらゆる分野において優秀なのですが、
突然のできごとに即座に対応することが苦手です。
また、陰謀をたくらむことなど、けっしてできない気質の持ち主です。
ホリーグリーンと相性のよい色はすべての色の明彩色、中間色、
向いている職業は作家や裁判官などです。

とあります。

もう一つサンプルを挙げましょう。わたしです。

4月1日 薄桜
キーワード=洗練・友人・ほほえみ
『幸せな雰囲気をつくり出すロマンチスト』
高い知性があり、洗練された精神を持つロマンチストです。
友人とは親密に交わり、生気のあるほほえみで周囲を幸せな雰囲気に包みます。
薄桜と相性のよい色は白とシルバーグレイ、
向いている職業は作家、文学の研究家や外交官などです。

この本には、各色を印刷するための「基本インクの割合」が、
マゼンダ、イエロー、シアン、ブラック、各何%、と表示されています。

あなたも自分色を確認してみませんか?

 

『シャネル 人生を語る』:激しく強く生きた人

(こちらは、獅子座の女シャネルの新訳だそう。)

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シャネル(1883.8.19 – 1971.1.10)という人、
そして、そのブランド名を知らない人はいないでしょう。

古いものに「NO!」と言い、世界がそれに同意したと言えば、大げさでしょうか。

自分の好きなものをつくるためではなかった。
何よりもまず、自分が嫌なものを流行遅れにするためだった。
わたしは才能を爆弾に使ったのだ。

NOのモチベーションの強いこと。
そして、それがGOの意志と一直線になったということですね。

しかし。
古いものを壊したはずのシャネルが、世界的企業となり、
ハイブランドとしての地位を築いて、早くも何十年かが経ちました。

さらに時を経て、新しい何かが現れる時、
わたしたちは、どんな反応を示すのでしょう。

本には、他にもシビレる言葉が、たくさんあります。

猫みたいに抱きかかえられるのも嫌い。
わたしは自分が歩いてきた道をまっすぐ行く。
たとえその道がうまくゆかなくても。

15年間の一時的な(と言っても長い)引退のあと、
70歳で復帰し、87歳で亡くなるまで猛烈に仕事を愛した人。

このブランドのすごいところは、今、彼女が生きていても、
しっかりOKを出すであろうものしか市場に出てこないところです。
このゆるぎなさが、ゆるぎない…。

彼女のライバルとも言われたエルザ・スキャパレリ
『ショッキング・ピンクを生んだ女』:スキャパレリはいかにして伝説のデザイナーになったか
という記事も、ぜひご覧ください。)

これは、シャネルの写真の中でもわたしが一番好きなものです。
(美しく、気高い。)

シャネル

 

『誰もがあなたに引きつけられる プレゼンスのつくり方』:リーダーシップの体現


(書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

プレゼンスと言っても単なる装いや振る舞いの域に限りません。
つまりは、リーダーシップの体現。
これに尽きます。

帯には『経営トップから就活生まで 自信にあふれ、一貫性があり、
周囲が抵抗しがたい「存在感」を身につける。』
とあります。

「完璧な人間になれると信じているのは、結局のところあなただけ」、
と、この本は言います。

わたしたちは率直でいることを弱点と混同しがちですが、
実際にはそれは強みとなり得るのです。

あなたは完璧主義にむしばまれてはいませんか?
・自分を完璧に見せたいがために隠そうとしている弱点や課題の中で、
 人とのつながりを生むかもしれない要素はなんですか?
・隠していたり、いつもないがしろにしたりしている困難や失敗はありますか?
・自分が本当はどんな人物なのかを人が理解できるよう、
 自身について明らかにできることはなんですか?

パンドラの箱を開けなくてもオープンになれます。

「成功の秘訣は知らないが、失敗の秘訣は知っている。
すべての人を喜ばせようとすることだ」 俳優ビル・コスビー

(ほんま!これは失敗のもと!←わたしも苦い経験があります。)