ジム・キャロルの日記と『夢うつつ―ドラッグ・ポエトリー』に見る「花」

(書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

著者のジム・キャロルは、1950年8月、ニューヨーク生まれ。
作家、詩人、パンク・ミュージシャンとして生き、
2009年9月11日、心臓発作によりマンハッタンの自宅で亡くなった。享年59。

17歳で初めての詩集『Organic Train』を発表。
その後、ヘロイン中毒だった13歳の頃の生活など、
10代の日々をつづった『マンハッタン少年日記(The Basketball Diaries)』を1978年に出版。
同作は1995年にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化。

「木々の枝が光をこわし
 地面に優雅な光と影の模様を作っている
 その模様の中で子供たちがビー玉あそびをしている
 純粋になりたい」

(画像をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

 

これは別の本ですが、表紙に使われた本人の写真を見ると、
ディカプリオに雰囲気が似ているような気も…。

(書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

***

こちらは日本で1989年に発行された詩集です。

(書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

夜明けのタイムズ・スクエア。
摩天楼の影。
馬のように後ろ足で立つ月。
天使たちの吐息。
シーツに滴る血。
太陽は真っ二つに裂ける。

「若書き」という言葉もありますが、
世阿弥の言う「時分の花」とも言えるかなぁと思いますね。

「まことの花」への道、遠い目になります…。

 

『ウイスキー!さよなら、ニューヨーク』:「もう一度人生をやり直せても、僕は」と彼は書いた


(書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

もしも、もう一度人生をやり直せても、僕は全く同じ行動をするだろう。
ニューヨークに行き、写真家に成り、犬を飼う。

著者の宮本敬文(けいぶん)さんは、エピローグにそう書いています。

わたしは、この本が翻訳されて、世界中の多くの人に読んでもらえたらなぁと、
新たな欲望を抱きました。

視覚の強い人が厳密にストーリーを描くと、読むほうの脳裏には、
かなりの精度で、その映像が再現されます。

その映像を共有したくて、
翻訳、更には映画化希望!となるのです。

(しかし、彼は急に亡くなってしまいました。
わたしの夢だけが、今もここに横たわっています。)