『南方マンダラ』:深淵をのぞく時

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超人・南方熊楠(1867:慶応3年 – 1941:昭和16年)。

彼がどこに、そしてどこまで手を伸ばそうとしていたのか、わたしにはわかりません。

ただ、いくつかの手がかりは、この本にあります。
表紙の右上に描かれているくしゃくしゃの何かが、いわゆる「南方曼陀羅」です。

宇宙の不思議を明かそうとしていたのだろうとは思います。
アインシュタイン(1879年 – 1955年)あたりとチームを組むことができれば、
もう少しわかりやすいものになったかもしれませんね。
(年も近いですし。)

わからないものに対する態度、これを学ぶということが学問の髄なのだと思います。
そういう意味で、この本はわたしの「お気に入り」です。

 

『サイエンス・インポッシブル』:不可能は相対的なもの

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サブタイトルは「SF世界は実現可能か」。
まるで、科学のカタログ本です。

本の冒頭は、アインシュタインの言葉。
「一見ばかげていないアイデアには、見込みがない。」

あははー。見込みが、ない…。

『スター・ウォーズ』のライトセーバーや『スター・トレック』の転送装置、
『A.I.』のロボットなど、おなじみのSFテクノロジーが続々と登場します。

それら15のテクノロジーを、
「不可能レベル1、2、3」に分け、物理学者ならではの専門的知識を交えて語ります。

不可能レベル1:現時点では不可能だが、
既知の物理法則には反しておらず、今世紀か来世紀には可能になるレベル。

不可能レベル2:ギリギリ現在の物理法則で理解できるが、
実現するのは数千年から数百万年先というレベル。

不可能レベル3:既知の物理法則に反するため、実現不可能とされるレベル。

(そして、そのほとんどが不可能レベル1とのこと。)

理論の受け入れには4つの段階がある。
ⅰ. 役立たずでナンセンスだ
ⅱ. 興味深いが間違っている
ⅲ. 正しいが大したことじゃない
ⅳ. だからいつもそう言っていたじゃないか

J・B・S・ホールデン 1963年)

著者のミチオ・カクも、「不可能」は相対的なものだと言うのです。

えーっと。
感想としては、「わたしは、お尻が落ち着きません」です。