お気に入りの場所(京都)

誰かと会うときには、なるべく静かなところを選びます。
会話こそ、大切なご馳走だからです。

わたしのお気に入りの静かな場所をご紹介します。flowers-and-gardens_21202970

1・ザ・リッツ・カールトン京都
ザ・ロビーラウンジ

2・福寿園京都本店
フレンチ
茶庵

3・ザ ソウドウ 東山 京都
イタリアン/カフェ

 

いずれも京都らしい風情に満ち、食事でもお茶でも、
とても美味しく過ごすことのできるところです。
お店のかたが適切な距離をもって関わってくださるのも、
居心地の良さを作っているのだと思います。

当然のことですが、静かな時間は静かな場所にあります。
そこでは、誰かと一緒にいても、ほどよく自分を省みる機会となります。

***

お店以外では、東福寺本坊庭園がおすすめです。
重森三玲の作庭で、とても深遠な宇宙が表現されています。

機会があれば、ぜひ。

「脱どんぐり」で才能発揮

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どんぐりの背くらべ?…可愛らしいですけれどね。
もし、やりたいことがあるなら、
どんぐり仲間の集団から抜け出ることも大切だと思います。
そして、芽を出し、大きく育つように、です。

実際に、
「こんなことなら、もっと早くお願いすればよかった」と、言われます。
わたしも、そう思います。
つまり、多かれ少なかれ、もったいないことになっていたのでしょう。

人にはいろいろな「タイプ」があります。
そのタイプが、「役割」・「能力」と一致し、

健全で適切な「目的」・「目標」に向かい、
「魅力」や「実力」として世に提供されるとき、
人は「才能を発揮している」と言えるのでしょう。

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「皆、コーチをつければいいのに」
これも、クライアントたちがよく言うことです。
わたしも、そう思います。

で、
「結論が出ているとしたら何ですか?」
です。

自分にとっての答え、そして力を自分の中から引っ張り出すのは、
「セルフ・リーダーシップ」=「おのれシップ™」です。

そこで、どんな方にもおすすめしたいのが、以下のワークシートです。
(言わば、棚卸しです。)

「自分の手でつくる充実したライフ(生活・人生)」のために、
ぜひ、このシートを使って「あなたの今と未来」を
書き出してみてください。
「充実したライフ」のためにできること
(クリックで開きます。プリントして、ご活用くださいね。)

あと何枚か、お渡しできるワークシートがあります。
ご希望の方はぜひお申し出ください。

 

Enjoy your life!

 

自家発電で「可愛げと迫力」を発揮するための10項目

「可愛げと迫力」を、それぞれもうちょっと発揮したいと思っている方に…

愛されキャラではあるけど、軽く扱われるのは困る。
頼りにされるのはいいけど、怖い人と思われるのは不本意。

バランスと言ってしまえばそうなのかもしれないけれど、
両立しようとして、結局どっちつかずになってしまうなら、それも本末転倒?

悩ましい。
が、悩まない。
きっと方法はあります。

(こういうの、わたしも10年前とか20年前に知りたかったな…。)

エンパワメント・チップス ~自家発電で「可愛げと迫力」を発揮する~

自家発電で「可愛げと迫力」を発揮するために役立つ10項目を紹介します。

「可愛げと迫力」は、言い換えると「魅力と実力」です。

これらが両方とも「十分に備わっている&発揮できている」と、
大抵のことは、どうにかなるのではないでしょうか。
(そういう人は既にどうにかなっている、と言ってもいいかもしれません。)

いわば、人としての「底力」のようなもの。
その「底力」をより「底上げ」するべく、
現状を確認し、強化しましょう!という提案です。

今、あなたに具体的な目標があってもなくても、
この「底力」が、可能性に対して重要な意味を持ってきます。

以下、その10項目です。

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?
2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?
3. あなたは、自分に自信がありますか?
4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?
5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?
6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?
7. あなたは、ご機嫌な人ですか?
8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?
9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?
10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

(いくつ「Yes!」と言えますか?)

ひとつずつ項目と強化のためのワークを紹介しますね。

 

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?

あまりこんなことを訊かれたくはないですけれどね。自分のことを「好き」と言えるほうがいいとは思います。少なくとも「好きじゃない」と言うよりは。でも、もっといいのは、自分のことを好きとか好きじゃないとか、そんなことを考えなくてもいいくらい、当たり前に自分を肯定できていることです。そして、誰かに好かれているとかいないとか、そんなことからも自由でいること。自分を受け入れるのに、完璧である必要はありません。欠点があっても、人はいつだって完全です。(ということにします。)足りないところに焦点を当てすぎないのも大切なことです。

ワーク:自分の気に入っているところを5個挙げてください。
そして、もう5個、追加してください。そのリストを時々眺めるもよし、忘れるもよし、です。

 

2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?

今日は今日のベストのあなたです。完璧ではなくても、今日のあなたは暫定的にベストだとしましょう。新しいあなた、新しい一日。毎日、それが更新されます。今日のあなたにしか実現できない、今日のあなたがここにいます。自分の毎日に、自分で〇を付けるのは大切なことです。×を数える必要や、人に〇を付けてもらう必要はありません。(わたしは、日々「健全な記憶喪失」でありたいと思っています。)

ワーク:今日、あなたがやり遂げたことを3個挙げてください。
ちょっとしたことでも構いません。そして、労いの言葉を掛けましょう。
(いいこと探しと、なぜそんないいことが自分の身に起こったのか、
その理由を探るのもおすすめです。)

 

3. あなたは、自分に自信がありますか?

弱点がない人はいません。でも、自信過剰にふるまう必要も、自信のない自分を装う必要もないでしょう。(それは「ずるい」と思います。)普通にしていて、自信に満ちているという状態は想像できますか?(わたしにとって、それは「シュッとして、シャッとしている」という状態です。)誰かと比べる必要はありません。いつも堂々として、尊重されるあなたでいてください。

ワーク:あなたの魅力をひと言で言えますか?それをさらにパワーアップする方法は何ですか?
(ヒント:あなたの自信たっぷりのポーズを鏡に映してください。どんな風に見えますか?)

 

4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?

積極的な選択肢を選ぶとき、人は輝きます。生活を楽しみ、人生を面白く生きましょう。過去・現在・未来、そこに意味を与えるのは、あなたです。自分の座る椅子は、自分で用意することができます。誰かが招き入れてくれるまで、部屋の外で待つ必要はありません。自分の持っている力(時には魔法?)を使いましょう。

ワーク:どんなストーリーを生きたいですか?
そして、そのストーリーにふさわしいあなたは、どんな装いで、どんな歩き方をしていますか?

 

5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?

ご存じのように、知的であるとは、いわゆる勉強ができるということだけではありません。だから「わたしなんて」などと無責任なことは言わずに、いろいろなことを学び、あなたが持っているユニークな知性を活用しましょう。人は昔の自分に戻ることはできません。でも、自分のため、そして周囲の人たちや社会のために学び続けることはできます。あなたが学習し、その機会を楽しんでいる時、そこで生まれる変化や進化は、周りにもいい影響を及ぼします。

ワーク:今、何を学んでいますか?これから何を学びたいですか?
そこには、どんな喜びがありますか?あなたの智恵を役立てて、誰かと共有してください。

 

6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?

夢や希望、目標があるなら、それらを口にすることを躊躇する必要はありません。もちろん、そのようなものがなくても構いませんし、誰にも言わないという選択肢もあるでしょう。いずれにしても、実現できるかどうかは、誰にもわからないことです。だから、まずは声に出して、手を伸ばしてみるというのはどうでしょう、という提案です。適切な目標(ただし執着しすぎないことが大切)は自分への期待となり、行動する力を生みます。実際に、ただピョンと跳ぶより、「よし、あそこまで跳ぼう!」と決めて跳ぶと、人は決めたところまで跳べるのです。これは実験済みです。

ワーク:あなたが欲しいもの、体験したいことは何ですか?
それらを手にすると決め、もしそうしたければ、宣言してください。
(ノートに書くという方法でも構いません。書くだけでも実現率は上がるでしょう。)

 

7. あなたは、ご機嫌な人ですか?

いつもご機嫌でいられるといいですね。でも、これは誰かにご機嫌を取ってもらうということではありません。いい気分でいるために、自分で用意できる効果的な方法を選びましょう。(他人を巻き込む必要はありません。)

ワーク:あなたの心や体の声を聞いてください。
今のあなたに必要なことは何ですか?意図的にケアしましょう。

 

8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?

ハードルはある程度、高く設定しましょう。大胆であることが大切なのです。「そこそこでいい」などと言わずに、出し惜しみなく、やり遂げるあなたでいてください。(そのほうが気持ちがいいと思うのですが、どうですか?)変化を起こそうとする時に、ノーリスクということはありません。ちょっと怖いくらいの時こそ、GOサインだと思うことにしましょう。(一度決めたことでも、変更は可能です。)

ワーク:あなたが負うにふさわしい責任は何ですか?
(これは人に負わされる責任ではありません。あなたが立候補して負う責任です。
つまり、やりたいことがベースになっているということです。)
もしその責任を果たすにあたり、リスクだと思っていることがあるなら、
それを乗り越えるためにできることは何ですか?

 

9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?

あなたはあなた自身のリーダーです。ゆえに、どんな場合でも、誰かに人生を代わってもらうことはできません。代わってもらうことができないからこそ、「決める」というのは、とてもエキサイティングな瞬間です。決断とは自分が矢印になることです。そして、周りの人たちにその矢印を行動で見せることです。初めの一歩にこそ、勇気は必要かもしれませんが、歩き出した人にしか、目にすることのできない景色が必ずあります。

ワーク:リーダーとしてのあなたは、どんな人ですか?
今この瞬間、決められること、決めたいことは何ですか?そして、次に起こす行動は?
あなたらしいリーダーシップを発揮して、足取り軽く行きましょう。

 

10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

自分をうまく使いましょう。天才とまではいかなくても、天才的な面はどんな人にもあると思うのです。自分に最も影響力を持つのは自分自身です。「可能性」にスイッチを入れ、「実現」していくのはあなたです。それはとても創造的なプロセスです。(わたしは、「できなかったことができるようになる」ということに、とても価値を感じています。)

ワーク:「もうやらないこと」を決めましょう。
蝶になるためには、毛虫やサナギでいることをやめなくてはいけないのです。

***

この10項目は、
「あなたは、〇〇ですか?」という問いかけで始まります。

日本語では、普段「あなたは?」と訊かれることは少ないと思うのですが、
今一度、我が身を振り返るには程よい強さの問いとなります。

***

「可愛げと迫力」は、言い換えると「魅力と実力」です。
「魅力と実力」には、「自己肯定感と自己効力感」が関係しています。

そして、「自己肯定感と自己効力感」が高いと、
いい変化を創造しやすいのです。

(「ビフォー・アフター」をつくるには、行動が必要だからですね。)

***

「可愛げと迫力」「魅力と実力」「自己肯定感と自己効力感」。
それぞれ、あなたが連想するイメージや言葉はありますか?

また、今のあなたは、何を、より強化したいですか?
(あるクライアントは、それをある日のセッションのテーマに挙げてきました。)

「可愛げと迫力」「魅力と実力」「自己肯定感と自己効力感」。
いい変化を創造するためには、いずれもセットで必要です。

あなたが「自分の持つ力」を、より自然に、自由に発揮できるよう、
この10項目をぜひ活用して「底力」を強化してください。
(ひとつずつじっくりと、でも早急に取り組んでもらえると嬉しいです。)

1. あなたは、自分のことを気に入っていますか?
2. 今のあなたは、ベストのあなたですか?
3. あなたは、自分に自信がありますか?
4. あなたは、意義のあるライフ(生活・人生)を送っていますか?
5. あなたは、学習機会を楽しんでいますか?
6. あなたには、夢や希望、目標がありますか?
7. あなたは、ご機嫌な人ですか?
8. あなたは、責任感があり、決めたことはやり遂げる人ですか?
9. あなたは、タフな決断を下し、行動を起こすことができますか?
10. あなたは、創造的で可能性に満ちていますか?

ぜひ、あなたの「底力」を「底上げ」して、
素敵な「ビフォー・アフター」をつくってください。

***

また、この10項目を元に
「オンライン・ミニセッション(30分)」を受けたい方は、ぜひご連絡くださいね。
よりお役に立てると思います。

Enjoy your life!

 

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ジム・キャロルの日記と『夢うつつ―ドラッグ・ポエトリー』に見る「花」

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著者のジム・キャロルは、1950年8月、ニューヨーク生まれ。
作家、詩人、パンク・ミュージシャンとして生き、
2009年9月11日、心臓発作によりマンハッタンの自宅で亡くなった。享年59。

17歳で初めての詩集『Organic Train』を発表。
その後、ヘロイン中毒だった13歳の頃の生活など、
10代の日々をつづった『マンハッタン少年日記(The Basketball Diaries)』を1978年に出版。
同作は1995年にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化。

「木々の枝が光をこわし
 地面に優雅な光と影の模様を作っている
 その模様の中で子供たちがビー玉あそびをしている
 純粋になりたい」

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これは別の本ですが、表紙に使われた本人の写真を見ると、
ディカプリオに雰囲気が似ているような気も…。

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***

こちらは日本で1989年に発行された詩集です。

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夜明けのタイムズ・スクエア。
摩天楼の影。
馬のように後ろ足で立つ月。
天使たちの吐息。
シーツに滴る血。
太陽は真っ二つに裂ける。

「若書き」という言葉もありますが、
世阿弥の言う「時分の花」とも言えるかなぁと思いますね。

「まことの花」への道、遠い目になります…。

 

『夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』:カズオ・イシグロの「開かれなかった扉に関する苦味」

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カズオ・イシグロによる2009年発表の短編集(連作5篇)。
(『わたしを離さないで』と『忘れられた巨人』の間に書かれたものです。)

人生の黄昏を、愛の終わりを、若き日の野心を、才能の神秘を、
叶えられなかった夢を描く、著者初の短篇集。

音楽と世界各地の景色が絡みます。
ベネチア、ロンドン、イギリスのモールバンヒルズ、ハリウッド、アドリア海岸のイタリア都市。
登場人物もいろいろ。時代もほぼ同じで、
著者いわく「ベルリンの壁の崩壊(1989年)から、9.11(2001年)まで」を想定しているそう。

「老歌手(Crooner)」
「降っても晴れても(Come Rain or Come Shine)」
「モールバンヒルズ(Malvern Hills)」
「夜想曲(Nocturne)」
「チェリスト(Cellists)」

ヴェネツィアのサンマルコ広場を舞台に、流しのギタリストと、
アメリカのベテラン大物シンガーの奇妙な邂逅を描いた「老歌手」。

しがない英会話教師が大学時代の同級生夫婦のもとを訪問するも、
失態を犯してしまう「降っても晴れても」。

姉夫婦の営む宿泊施設に身を寄せたミュージシャン志望の青年が、
ある観光客の夫婦と出会う「モールバンヒルズ」。

芽の出ない天才中年サックス奏者が、図らずも一流ホテルの秘密階でセレブリティと
共に過ごした数夜の顛末をユーモラスに回想する「夜想曲」。

あるチェリストと彼を指導する女性教師の不思議な関係をつづった「チェリスト」。

(わたしは一つ目の「老歌手」が好きかな。)

訳者あとがきによると、著者は全体を五楽章からなる一曲、
もしくは五つの歌を収めた一つのアルバムにたとえ、
「ぜひ五篇を一つのものとして味わってほしい」と言ったそうです。

わたしはこの五篇を、一日にひとつずつ、五日かけて読みました。
一度に読むのはもったいないような気もして、一篇ずつ余韻も含めて味わい、
「とても長い、いい食事」のようになりました。

彼の本を読んでいる時と、その後しばらくは、
時間の感覚も少し「イシグロ風」になる気がします。
(その「イシグロ風」が説明できなくて、なんとも頼りないことなのですが…。)

この本にまつわる時空には、かつてミュージシャンを目指した彼の、
「開かれなかった扉に関する苦味」も、ちょびっとだけ含まれているのかもしれません。

 

『知への賛歌―修道女フアナの手紙』:彼女の意志

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著者は、ソル・フアナ=イネス・デ・ラ・クルス[1651−1695]。
300年以上前のメキシコ女性です。
ソル・フアナ=イネス・デ・ラ・クルスとは、
「十字架の修道女、フアナ・イネス」を意味する宗教名。

詩人であり、スペイン・ハプスブルク帝国の末期、植民地に生まれた、
同時代のスペイン文学最大の作家。
現在、その肖像はメキシコの200ペソ紙幣で使われている。
(「アメリカ大陸初のフェミニスト」と言われているそう。)

17世紀末、本を読みたいがために、学問をしたいがために、作家になりたいがために、
戦略的に修道女になったという彼女が残したのは、詩と手紙。

社会の規範や道徳に抗議し、恋愛の機微や女性の生き方・権利、学問への希求、
彼女の思想などを文学に持ち込み、恐れなく明快に表現した。

168番に、「でも私が、まだましとして選ぶのは、好きでない人の、猛々しい女王となること、
私を好きでない人の、哀れな戦利品となるよりも。」
とあります。

美貌の人だったらしく、
いわゆる「トロフィーワイフ」のような立場への誘いもあったのかもしれません。

しかし、17歳で自ら修道女となり、43歳で亡くなるまで、
修道院から一歩も出ない生活を送るのですから、その「意志」たるや。

17世紀末のメキシコの抑圧的な社会というのが、
わたしの想像の手が届くものではないのは承知の上で…。

まだ映画にはなっていないようですが、
彼女の生涯を描いたドラマ(7回シリーズ)がありました。
『修道女フアナ・イネス』 | Netflix (ネットフリックス)オリジナル作品

観ますね。

 

『経験と教育』:門を通って、遥かな世界へ

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読みながら、「面倒くさい訳だなぁ、これはきっと原語がドイツ語に違いない」、
なんて思っていたのですが、アメリカ人だった…。あはは。

著者は、ジョン・デューイ

印象に残ったのは2カ所。

(p47)
……すべての経験は緑門(アーチ)、その門を通して、
未踏の世界が仄かに見え、その境界は、遠く彼方に消えゆく、
永遠に、永遠に、私が進みゆくにつれて。

アルフレッド・テニスンの詩「ユリシーズ」より

(引用元にあたるのは「対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉(岩波文庫)」かな。)

(p121)
教育者は他のどのような職業人よりも、
遠い将来を見定めることに関わっているのである。

(中略:医者や弁護士の仕事を例に出しています。)
教育者は、自分の仕事の性質そのものから、自分のしている現在の仕事を、
その目的に関連づけられている将来のために、何が成し遂げられるのか、
あるいは失敗するのは何かといった見地から見定めなければならないのである。

知る、識る、わかる、学ぶ、そして教育する、ということの途方もなさと、
勇気をもって、その道を進むこと、でしょうか。

 

『博物誌(ルナール)』:小さくも壮大な世界を見る目


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著者は「にんじん」を書いたジュール・ルナールです。

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(「にんじん」と「博物誌」は青空文庫にも公開されていますね。)

以下、「博物誌」から引用します。

「蜘蛛」
髪の毛をつかんで硬直している、真っ黒な毛むくじゃらの小さい手。
一晩じゅう、月の名によって、彼女は封印を貼りつけている。

「蝶」
二つ折りの恋文が花の番地をさがしている。

「蟻」
一匹一匹が、3という数字に似ている。
それも、いること、いること!
どれくらいかというと、333333333333……ああ、きりがない。

「鳥のいない鳥籠」
僕のお蔭で、そのうちの少なくとも一羽だけは自由の身でいられるんだ。
つまり、そういうことになるんだ。

俳句にも似た観察。
圧縮され、そして開放された表現。
これが、彼の目が見た世界の一部、なのですね。

わたしはフランス語を日本語に訳したものに魅かれるのですが、
この本も間違いなく、その一冊です。

 

『ラ・ロシュフコー箴言集』から「行動経済学」へ

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「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」。
よく知られたこの一句が示すように、フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(1613‐1680)の箴言は、愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある1,2行の断言であばき、読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。

とのこと。

【箴言(しんげん)】
(1)いましめとなる短い句。教訓の意味をもった短い言葉。格言。
(2)〔The Proverbs〕旧約聖書の中の一書。
   伝承されていた格言・教訓などの集成。道徳上の格言や実践的教訓を主な内容とし、
   英知による格言・金言・勧告が集められたもの。知恵文学に属する。

***

この本には、とても多くの言葉がまとめられているのですが、
「!」と思うものもあれば、「?」と思うものもあり。

25番には「幸運に耐えるには不運に耐える以上に大きな幾つもの美徳が必要である」とありました。

これは、例えば「高額宝くじ大当たりの事態」とか?

マイケル・ノートン氏の『幸せを買う方法』というTEDを思い出しました。

 

「宝くじに当選すると素晴らしい人生を送れると思われています。

 実際どうなったかというと、当選者は全財産を使い果たして借金を作ってしまい、
 友人や会う人会う人がお金をねだってくるようになりました。

 それにより彼らの人間関係はめちゃめちゃになり、
 結果、宝くじに当たる前よりも借金の額は増え、友情は悪化してしまったのです。

 実際にそれを確認する実験を行いました。

 何人かの人にいつも通り自分のためにお金を使ってもらい、
 他の何人かの人には、自分以外のためにお金を使ってもらいました。

 そして、実際に幸せになるかどうかを測定してみました。」

さて、その結果は?

ロシュフコーの時代の「箴言」も役に立たないわけではありませんが、
現代の「行動経済学」のほうが、より具体的で実践的な智恵となっていますね。

この宝くじの件で言えば、「幸運」と「行動」と「幸福感」の関係です。
 

『MOVE YOUR BUS(ムーブ ユア バス)』:バスを加速させる人、させない人

組織をバスに例え、そのバスを動かすスタッフを<能力順>
「ドライバー:組織のリーダー」
「ランナー:期待以上のことをやってのける、チーム最強のメンバー」
「ジョガー:できる範囲で仕事をする、でも長続きしない人」
「ウォーカー:引っ張られないと動かない悲観主義者」
「ライダー:乗っているだけのお荷物」

と名付けています。

そして、そのバスをスムーズに目的地へ向かわせるには、
「ドライバー(組織の長)は、どのスタッフにどう接するべきか?」
「それぞれのスタッフは、どういう役割を果たすべきか?」

を示しています。

ドライバーの仕事は、
あくまでもランナーが最大限の力を発揮できるようにサポートすることであり、
ライダー(お荷物)をウオーカー(歩く人)にしようとすることではない。
ランナーをいかに自由に走らせるかで組織の成果は変わるからだ。

これは、真ん中あたりに照準を合わせる日本の教育とはかけ離れているかもしれません。

もう「組織には、ランナー、最低でもジョガーまでしか要らない!」と言いたくなりますが、
そのジョガーでさえ、自分のことをランナーだと勘違いするらしく…。
(ジョガー=周りにどういう人がいるかによって、仕事に影響が出やすく、
ケアが必要な人たち、だそう。)

ならば、ますます採用が大切!ということになりますね。

本には「バスを加速させる17のルール」も載っています。
1. 早めに行く
2. 身なりを整える
3. あいさつをする
4. ランナーの隣に座る
5. 助けを求める
6. 批判を受け入れる
7. やれることをやる
8. 相手の意図をくむ
9. 話す以上に聞く
10. よそ見をしない
11. 後ろ向きの話をしない
12. ランナーを盛り立てる
13. ぐずぐずしない
14. 解決策を見つける
15. 身のほどを知る
16. 信頼を築く
17. 細部に気を配る

当たり前のことのように思えますが、これがなかなか、なのでしょう…。

頭に流れたのはこれです。

どうしましょう…。

『世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』とペンシルベニア大学のアセスメント他

マーティン・セリグマン教授が提唱するポジティブ心理学の研究に基づいた、
「本当の幸せ」を手に入れるためのあれこれ。

「本当の幸せ」は人によって違う部分もあります。
ゆえに、自分なりの「幸せ」を定義しておくことも大切ですね。
(わたしの姪は、幼稚園の頃「しあわせ=みんな大好き!っていうこと」と言いました。)

この本では「幸福の公式」が挙げられています。

幸福の公式:H=S+C+V
H:永続する幸福のレベル
S:その人にあらかじめ設定されている幸せの範囲
C:生活環境
V:自発的にコントロールする要因

彼は、ペンシルベニア大学のポジティブ心理学センターの長でもあります。
こちらに、多くのアセスメントが用意されています。

https://www.authentichappiness.sas.upenn.edu/ja/testcenter
(日本語でもOKなので、ぜひ活用してください。)

***

もう一つ、記事を添えておきます。
科学が証明したすぐ幸せになれる16の方法

上記の「幸福の公式」における「自発的にコントロールする要因」と言えるでしょう。

◆すぐ幸せになれる、ちょっとしたこと5つ
1. ほほえむ
2. 背筋を伸ばして大股で歩く
3. 声をあげて笑う
4. お茶の時間など、小さな瞬間を楽しむ
5. ほかの人に親切にする

◆毎日の習慣になると幸福になる6つのこと
1. 祈る
2. 動物と遊ぶ
3. 感謝の日記をつける
4. 楽しい音楽を聴きながら協力しあう
5. 睡眠を十分にとる
6. 公園に散歩に出かける

◆少しがんばると幸せにつながる5つのこと
1. 運動する
2. 瞑想する
3. セックスする
4. ボランティア活動に参加する
5. 旅行に行く

この16の方法にオリジナルを加えることもできますね。

つまり「幸福感」は、意外と自分でどうにかできるものなのです。
前向きにいきましょう。

Enjoy your life!

 

『中原淳一』に見る装いの尊さ

 

(各書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

オードリー・ヘップバーンが着ていた頃の、ジバンシィの風情。

自分のためのお洒落も、
結果的には自分のためだけではなくなる(場合がある)のだと改めて思います。

復刻商品は、アームホールなどがややきつそうなのですが、
当時のお誂えだと、やはりこれくらいの「ぴったり感」なのでしょうね。

http://www.junichi-nakahara.com/

適度に緊張感があり、自然と姿勢もよくなりそうな装いです。

女性だから女性らしい装いを、ということではなく、
こういうのを着たい!と思う人が、性別や年齢に関係なく、
自分の着たいものを着る、というのがいいなぁと思います。
「どう着るのか」については、美意識次第だろうとは思いますが。

そういう意味で、中原淳一が描いた「装いの尊さ」は永遠かもしれません。

***

こちらはニューヨークのパワフルなマダムたち。力強いです。

 

https://www.instagram.com/advancedstyle/

わたしもクローゼットを見直しましょうかねぇ…。

 

『対訳・五輪書』:気持ちがキュッとする普遍的な真理

(書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

宮本武蔵の書いた日本語と現代語訳、英語訳がセットになっています。

THE BOOK OF FIVE RINGS

地之巻 THE EARTH CHAPTER
水之巻 THE WATER CHAPTER
火之巻 THE FIRE CHAPTER
風之巻 THE WIND CHAPTER
空之巻 THE ENPTINESS CHAPTER

以下、地之巻から。

わが兵法(my martial art)を学ぼうと思う人には、道を行う原則がある。

第一に、邪(よこしま)なことを思わないこと。
第二に、兵法を鍛錬すること。
第三に、広くもろもろの芸に触れること。
第四に、広く多くの職の道を知ること。
第五に、物事の利害損失をわきまえること。
第六に、あらゆることに鑑識力を養うこと。
第七に、目に見えないところを悟って知ること。
第八に、小さなことにも気を配ること。
第九に、役に立たないことはしないこと。

1. Think without any dishonesty.
2. Forge youeself in the Way.
3. Touch upon all of the arts.
4. Know the Ways od all accupations.
5. Know the advantages and disadvantages of everything.
6. Develop a discerning eye in all matters.
7. Understand what cannot be seen by the eue.
8. Pay attention to even small things.
9. Do not involve yourself with the impractical.

普遍的な真理ですね。
気持ちがキュッとします。

 

『ぼくの小鳥ちゃん』:けしからんことの素晴らしさ

(書影をクリックすると、アマゾンのページに移行します。)

初めて読んだとき、「小鳥ちゃん」は、ほとんどわたしではないかと思いました。
いや、きっと読者の多くがそう感じるように書かれているのでしょう。

とにかく、「けしからん」のです。

けしからん(怪しからん)とは?
道理にはずれていて、はなはだよくない。不届きであること。

最近では、いい意味でも使いますね。
「規格外のよさ」、素敵です。

 

『いきな言葉 野暮な言葉』:「おちゃっぴい」とか「おきゃん」とか

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中村喜春さんの著書。
1956年(昭和31年)アメリカに渡り、晩年はニューヨークで過ごす。
2004年、ニューヨークの自宅にて逝去。

何度も読んでは「おちゃっぴい」のところで手が止まります。
「お茶挽き」から派生して「おしゃべりで活発な女の子」を指すようになったとか。

おきゃん」と言葉の印象は似ていますが、
こちらは、「勇み肌で粋なことや人」という意味だったそう。

かつては「おきゃんぴー」という女性お笑いコンビもいたみたいです。
(コンビ名としては、可愛くて素敵です。)

自分のキャラクターを端的に表す用語は持っていた方がいいように思います。
周りの人に聞いてみるのもいい方法ですね。

 

『デジデリオ・ラビリンス』&『前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って』:あの頃のフィレンツェが目の前に立ち上がるから、それは…

 
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元々は1995年に『デジデリオ・ラビリンス―1464・フィレンツェの遺言』のタイトルで
出版されたものが、2000年に『デジデリオ 前世への冒険』に。

さらに2006年に加筆修正のうえ文庫本になったのが、
前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って(知恵の森文庫)」です。

「デジデリオという、ルネサンス期にフィレンツェで活躍した美貌の彫刻家が、
500年前のあなたです。」

そう占いの人に言われたことがきっかけで、イタリアまで行くことになってしまった著者。
まるで、デジデリオが呼び寄せてでもいるかのごとく、相次ぐ偶然の発見に、
驚愕と深い懐疑を抱きながら、時空を超えて自分を検証する、
スリリングで不可思議な冒険旅行記です。

「あなた、前世では才能があったし、きれいだったし、
男からも女からもちやほやされて愛されたんやけど、
欲情にまみれて享楽的な人生を送ったから、今世でがっくり格が落ちたんや」

とか言われて…。

著者がイタリアへ持って行く紹介状の件では…
これでいいのだ。組織が発行した証明書や看板の力に頼って生きるより、
自分で肩書きを決め、自分で箔をつけて生きる方が、むしろ爽快だ。
これからも、ずっとこうやって生きて行こう、と思った。

と。

フィレンツェでの調査の中、ある老神父が、
「日本?お前たちは日本人か。もう北方領土はロシアから全部返してもらったか?」
と言うのも笑えた。

エンディングでは…
旅が終わった時、一つの宝物を手にしていた。
それは、「人間はどこから来て、やがてどこへ帰るのかわからない。
けれど、どこから来て、どこへ帰るにしても、
人生は心からしたいと望むことをするためにある」という確信である。

との言葉。沁みます。

***

これは、女優・杏さんの主演で2011年に放映されたドラマ、
「フィレンツェ・ラビリンス~15世紀の私を探して」の原作本でもあります。

こちらに動画があります。
実際に旅の中で確認された彫刻や建物が映っていますね。
ドラマでは、「するのは失敗。しないのは大失敗」というイタリアのことわざも出てきます。

***

著者の森下典子さんは、多くの素敵な本を書いていて、その一つがこちらです。

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『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』:ゴールのない恐ろしくも幸福な道
もぜひご覧ください。

 

『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』:ゴールのない恐ろしくも幸福な道

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何度も泣きながら読みました。
著者が「お茶」に出会って知った、発見と感動の体験記です。

したいことが見つからないまま焦り続けるより、
何か一つ、具体的なことを始めた方がいいのかもしれない。
そう思って、お茶を始めた著者。それから二十年余り。

五感で季節を味わう喜び、いま自分が生きている満足感、人生の時間の奥深さ…。
「生きてる」って、こういうことだったのか!という驚きが、そこにあります。

以下、引用します。

世の中には、「すぐわかるもの」と「すぐにはわからないもの」の
二種類がある。
すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。
けれど、すぐにわからないものは、何度か行ったり来たりするうちに、
後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。
そして、わかるたびに自分自身が見ていたのは、
全体のほんの断片にすぎなかったことに気づく。
「お茶」ってそういうものなのだ。

そもそも、私たちは今まで何と競っていたのだろう?
学校もお茶も、目指しているのは人の成長だ。
けれど、一つ、大きくちがう。
それは、学校はいつも「他人」と比べ、
お茶は「きのうまでの自分」と比べることだった。

お茶は教えてくれる。
「長い目で、今を生きろ」と。

タイトルは、「日々すべからく好い日である」ように、の意。

「お稽古」を通して(結果的に)鍛えられる「在りよう」でしょうか。
それは、明らかにゴールのない「道」ですね。

…はい。

***

映画にもなりました。こちらもおすすめです。

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同じ著者の本についての記事、
『デジデリオ・ラビリンス』&『前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って』
:あの頃のフィレンツェが目の前に立ち上がるから、それは…

もぜひご覧ください。

 

『南方マンダラ』:深淵をのぞく時

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超人・南方熊楠(1867:慶応3年 – 1941:昭和16年)。

彼がどこに、そしてどこまで手を伸ばそうとしていたのか、わたしにはわかりません。

ただ、いくつかの手がかりは、この本にあります。
表紙の右上に描かれているくしゃくしゃの何かが、いわゆる「南方曼陀羅」です。

宇宙の不思議を明かそうとしていたのだろうとは思います。
アインシュタイン(1879年 – 1955年)あたりとチームを組むことができれば、
もう少しわかりやすいものになったかもしれませんね。
(年も近いですし。)

わからないものに対する態度、これを学ぶということが学問の髄なのだと思います。
そういう意味で、この本はわたしの「お気に入り」です。

 

『シカの白ちゃん』:特別であること

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奈良公園で生まれた突然変異の鹿。

額に白い冠を載せて生まれたこの鹿は、人間に愛され、特別扱いされ、
でも、他の鹿からは遠巻きにされます。
そして、ようやく授かった我が子を失い、一生を終えました。

自分で選んだわけではない、その希少で貴重なルックスは、
この鹿に何をもたらしたのでしょうか…。

あまりに擬人化して考えるのは不健全だと思いつつも、
どうしても、あれこれ想像してしまいます。

特別であることの悲哀、でしょうか。
それとも。

 

『ピエタ(大島真寿美)』:よりよく生きよ


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朗読したいくらいに音楽的な…。

帯には
「ほんとうに、ほんとうに、
わたしたちは、幸せな捨て子だった。」

とあります。

捨て子=「スカフェータ」と呼ばれる「赤ちゃんポスト」に置かれた人たち。

舞台は、18世紀のヴェネツィア。
ゴンドラが運んでいくのは、秘めた恋とかけがけのない友情。
生への限りない祝福に満ちた作品。

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678年3月4日 – 1741年7月28日)は、
ヴェネツィア出身のバロック後期の作曲家でありヴァイオリニスト。
カトリック教会の司祭でもあった。

彼は、孤児を養育するピエタ慈善院で、
音楽的な才能に秀でた女性だけで構成される〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。
(その建物は、現在はホテル「Hotel Metropole」になっているそう。)

史実を基に、女性たちの交流と絆を瑞々しく描きだした傑作です。

***

その頃、ヴィヴァルディ先生は、おいくつだったろう。二十代半ばくらいだろうか。音楽的評価はとうに高かったはずなのに、わたしたちがヴァイオリンの稽古をしている部屋にふらりと現れると、ヴァイオリンは楽しいかい? と気さくに訊いたのだった。

(中略)

ヴィヴァルディ先生の質問に、楽しいです、とわたしたちが生真面目に答えると、ヴィヴァルディ先生が、わかるよ、と言った。楽しいですっていう音が廊下に聞こえてたからね。きみたちはなかよしなんだね。

***

数十年後のある日、教え子のもとに、恩師の訃報が届く。
オーストリアのウィーンで没したのだ。

そして、ある一枚の楽譜の謎に導かれ、歴史的な物語の扉が開かれる。

最後の数ページは涙。
著者は、多分あの「時空を超える方法」を用いて、これを書いたのだと思う。

切に、映画化希望!

***

むすめたち、よりよく生きよ。
たましいの光、うつくしい光、天まで届け。

***

本の中に何度も出てくる“L’estro Armonico”とは、
ヴィヴァルディが作曲した全12曲からなる協奏曲集『調和の霊感』。

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バチカンにあるミケランジェロ(1475-1564)のピエタ像は1500年に完成したらしいから、
ヴィヴァルディ(1678-1741)は見ていただろうと想像する。

何度でも読みたい本のひとつです。

『希望のつくり方』:行動によって何かを実現しようとする気持ち


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この本に、希望の定義が書かれていました。

希望とは?
Hope is a Wish for Something to Come True by Action
行動によって何かを実現しようとする気持ち

明快です。

行動によって!実現!
あなたは何を実現しますか?

実現するかどうかを、「確率」ではなく、
「可能性」に焦点を当てて、実際に動いてみれば、新しい世界がひらけたりします。
つまりは「やってみたら?」です。
(この場合は、「体現」という言葉のほうがピッタリですね。)

本には、「変わる」と「変える」の違いについても書かれています。

参考:希望学

「勇気・元気・覇気」ですよ。

Enjoy your life!