(こちらは、獅子座の女シャネル
の新訳だそう。)
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シャネル(1883.8.19 – 1971.1.10)という人、
そして、そのブランド名を知らない人はいないでしょう。
古いものに「NO!」と言い、世界がそれに同意したと言えば、大げさでしょうか。
自分の好きなものをつくるためではなかった。
何よりもまず、自分が嫌なものを流行遅れにするためだった。
わたしは才能を爆弾に使ったのだ。
NOのモチベーションの強いこと。
そして、それがGOの意志と一直線になったということですね。
しかし。
古いものを壊したはずのシャネルが、世界的企業となり、
ハイブランドとしての地位を築いて、早くも何十年かが経ちました。
さらに時を経て、新しい何かが現れる時、
わたしたちは、どんな反応を示すのでしょう。
本には、他にもシビレる言葉が、たくさんあります。
猫みたいに抱きかかえられるのも嫌い。
わたしは自分が歩いてきた道をまっすぐ行く。
たとえその道がうまくゆかなくても。
15年間の一時的な(と言っても長い)引退のあと、
70歳で復帰し、87歳で亡くなるまで猛烈に仕事を愛した人。
このブランドのすごいところは、今、彼女が生きていても、
しっかりOKを出すであろうものしか市場に出てこないところです。
このゆるぎなさが、ゆるぎない…。
彼女のライバルとも言われたエルザ・スキャパレリの
『ショッキング・ピンクを生んだ女』:スキャパレリはいかにして伝説のデザイナーになったか
という記事も、ぜひご覧ください。)
これは、シャネルの写真の中でもわたしが一番好きなものです。
(美しく、気高い。)
One thought on “『シャネル 人生を語る』:激しく強く生きた人”